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アニメ『ワールド イズ ダンシング』第九番(第9話)海外の反応と哲学的考察|汐汲の謡が本当に良かった‼

ワールドイズダンシング9話 2026年夏アニメ

アニメ『ワールド イズ ダンシング』第九番(第9話)「秘めたる想い」

海外では「猪丸が15歳だなんて今でも衝撃だ」や「『汐汲』の歌が本当に良かった」など、今回も様々な意見がありました!
さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。
後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
ぜひ最後までお付き合いください!

ここからはアニメ『ワールド イズ ダンシング』第九番(第9話)のネタバレがあります

アニメ『ワールド イズ ダンシング』第九番(第9話)海外の反応と哲学的考察|汐汲の謡が本当に良かった‼

海外の反応まとめ【ネタバレあり】

衝撃・驚きの反応

“I know we’ve seen Inomaru as a kid in Zojiro’s flashback but I’m still shocked to see that he’s only 15.”
増次郎の回想で子供の頃の猪丸を見ていたとはいえ、あいつがまだ15歳だっていうのは今でも衝撃だよ。

“WHAT THE ACTUAL FUCK. The old creepy man has finally made contact with Oniyasha , and it’s way creepier than I thought it would. That dude is definitely in the files.”
マジで何なんだよこれ。
ついにあの不気味な爺さんが鬼夜叉と接触したけど、想像していたよりずっとヤバかった。
あの爺さん、絶対に要注意人物リストに載ってるだろ。

“Inomaru
15 years old
Say what? I don’t blame the lady for thinking Oniyasha and Zoujirou were his boys cause 15-year-olds don’t normally look like that.”
猪丸。
15歳。
何だって?
あの女性が鬼夜叉と増次郎を猪丸の息子だと思ったのも無理はないよ。
普通の15歳はあんな見た目してないからな。

“That whole scene with Yoshimoto made me extremely uncomfortable.”
二条良基が出てきたあの一連のシーン、めちゃくちゃ居心地が悪かった。

“The Kogane scenes are just too brutal at this point”
コガネのシーンは、もうこの時点であまりにも残酷すぎるよ。

“It genuinely hurts to see the poor kid go through this kind of bullshit. I really hope good fortune comes his way.”
あのかわいそうな子がこんな目に遭っているのを見るのは、本当に胸が痛い。
どうかコガネにも幸運が訪れてほしい。

“Also, there’s an important post credit scene this episode, I had almost missed it.
Kogane seems to have descended at the very bottom of his mental state after he saw the board with the Majesty’s sign and now he looks so similar to the Shirabyoshi in the starting episodes, his dance with that mask gives such menacing vibes.
That is an oni dance without the oni mask.”
それと、今回は重要なエンドクレジット後のシーンがある。
危うく見逃すところだった。
コガネは上様の印が入った札を見て、精神的にどん底まで落ちてしまったように見える。
今の姿は序盤に登場した白拍子とすごく似ているし、あの面をつけて舞う姿からはものすごく不穏なものを感じる。
あれは鬼の面をつけていない「鬼の舞」だ。

“I am concerned what Kogane might do.”
コガネがこれから何をするのか心配だ。

笑い・ユーモア系

“Maybe he’s been a mecha pilot in the space colonies too long. UV will age a dude.”
たぶん宇宙コロニーで長いことロボットのパイロットでもやってたんだろ。
紫外線って男を老けさせるからな。

“The weird old pervert seems to have given inspiration to Oniyasha. Now he can go back to not being allowed within 500 feet of children lol.”
あの変態爺さん、どうやら鬼夜叉にひらめきを与えたみたいだな。
じゃあもう、子供から500フィート以内に近づくのを禁止される生活に戻っていいぞ(笑)。

“The geezer not only gave Oniyasha an inspiration to complete ‘Brine Maiden’ but he also paid for his meal. He’s hit the jackpot!”
あの爺さん、『汐汲』を完成させるためのひらめきを鬼夜叉に与えただけじゃなく、飯代まで払ってくれたぞ。
鬼夜叉、大当たりじゃないか!

“Haha Zojiro’s face got me.”
ハハハ、増次郎の顔でやられたわ。

“Does this count as a beach episode?”
これって水着回にカウントしていいのか?

“Speaking of that guy, I don’t expect him to go away completely, but can he appreciate his oshi from a distance. It’s real questionable up close. I mean the advice isn’t wrong either,”
あの人の話だけど、完全にいなくなるとは思ってない。
でも推しはもう少し離れたところから愛でてくれないか。
近距離だと本当にいろいろ問題がある。
まあ、言ってる助言自体は間違ってないんだけどさ。

“The child predator finally arrives infront of Oniyasha. Oniyasha should be wary of him but he doesn’t seem to care 😭”
ついにあの危ない爺さんが鬼夜叉の前までやって来た。
鬼夜叉はもっと警戒したほうがいいのに、本人は全然気にしてなさそう😭

“Okay, this is true though. I would have done the exact same thing had you not already gotten here.”
いや、これは確かにその通りだわ。
君が先に書いてなかったら、俺もまったく同じことをしてた。

深い考察系

“I just learnt that the real Nijō Yoshimoto, the creepy old noble was a poet and was so fond of Oniyasha/Zeami and taught him classical literature and poetry. I wonder why the anime portrays him like that. I guess it’s just for the laughs but still creepy.”
今知ったんだけど、史実の二条良基って歌人で、鬼夜叉こと世阿弥をすごく気に入って古典文学や和歌を教えた人物だったんだな。
どうしてアニメではあんな描き方になっているんだろう。
笑わせるためなんだろうけど、それでもやっぱり不気味だ。

“Song was the one lacking in Shiokumi which creates the atmosphere that would help it reach everyone regardless of their class. Every scene is poetic and Cypic’s animation is a visual treat. I love the way the flowers are shown every now and then and how the flower language describes the scene. This anime deserves a lot of attention but sadly not many are interested in classical arts like Noh. Zojiro’s fear was right. In the end, one art overwhelms other and lives on and that’s what happened with Sarugaku becoming Noh and lives on until now while Dengaku Shinza didn’t survive.”
『汐汲』に足りなかったのは謡だったんだ。
謡が加わることで、身分に関係なく誰にでも届くような空気が生まれる。
どのシーンも詩的だし、Cypicのアニメーションは目のごちそうだよ。
時折映し出される花と、その花言葉が場面を表現しているところも大好きだ。
このアニメはもっと注目されるべきなのに、残念ながら能のような古典芸能に興味を持つ人はそれほど多くない。
増次郎の恐れは正しかったんだ。
結局、一つの芸能が別の芸能を圧倒して生き残る。
猿楽が能へと発展して現在まで残った一方で、田楽新座は残らなかったように。

“Today’s flower is the yellow day-lily (Hemerocallis), commonly known as Nikkōkisuge (日光黄菅) in Japanese. Each individual flower only lasts for a single day, giving it an association with daily renewal and a fresh start. The traditional name for the yellow day-lily is Zenteika (禅庭花), meaning “zen garden flower”, and its flower language can also refer to “a person who brings peace of mind”. The daylily also appears several times in the Manyoshu that Oniyasha mentions as part of his inspiration for the revised play. In these poems, the flower is referred to as Wasuregusa (忘れ草), meaning “forgetting-grass”, where it is associated with the desire to forget one’s sorrows. All this is relevant to the ” Brine Maidens” play, which is a tale about letting go of emotional attachments following tragedy.”
今日の花は黄色いデイリリー(Hemerocallis)、日本では一般的にニッコウキスゲ(日光黄菅)として知られている花だ。
一つ一つの花は一日しか咲かないため、日々の再生や新たな始まりと結びつけられている。
黄色いデイリリーの伝統的な名称には禅庭花があり、その花言葉には「心を安らげてくれる人」という意味もある。
この花は、鬼夜叉が『汐汲』を作り直す着想として触れていた『万葉集』にも何度か登場する。
そこでこの花は「忘れ草」と呼ばれ、悲しみを忘れたいという願いと結びつけられている。
これはすべて、悲劇の後に心の執着を手放していく物語である『汐汲』と関係しているんだ。

“Dancers like us won’t be needed if the lyrics conveyed everything
This was a great line. Because of how their stories are, they are to be conveyed with both the actor (dancers) and the song, just lyrics won’t suffice, and dancers might even obstruct people from imagining the story perfectly. I love the way this show makes sense in so many way in a concept where I’m no more than beginner level.”
「詞だけで全部伝わるなら、俺たちみたいな舞い手はいらない」。
これは本当にいい台詞だった。
彼らの物語は、演者である舞い手と謡、その両方によって伝えられるものなんだ。
詞だけでは十分じゃないし、逆に舞い手がいることで、見る人が物語を自由に想像することを邪魔してしまう可能性すらある。
俺はこの分野について初心者程度の知識しかないけど、それでもこの作品がいろいろな角度から理屈を通してくるところが大好きだ。

“Kogane having the same energy as the Shirabyoushi is definitely relevant. Looks like he’s gonna serve to test how much Oniyasha has really grown in his art and in his wisdom.”
コガネが白拍子と同じような雰囲気をまとっているのは、間違いなく意味があると思う。
芸においても人としての知恵においても、鬼夜叉が本当にどれだけ成長したのかを試す存在になりそうだ。

“It’s nice that they’re exploring Zojiro more, he had this confident, and zealous air to him, but I’m really enjoying him acting his age. That awkwardness in the beginning, the disbelief with that guy, the boisterousness when returning, the silly sneaking, it all adds a lot to his character,”
増次郎をさらに掘り下げてくれているのがいいね。
これまでは自信に満ちていて情熱的な雰囲気だったけど、年相応に振る舞っている姿がすごく楽しい。
序盤のぎこちなさ、あの男を見たときの信じられないという表情、戻ってきたときの騒々しさ、そして間抜けな忍び歩き。
全部が増次郎というキャラクターに厚みを与えている。

“It’s interesting to see the inspiration that Oniyasha gets from Chiharu at the end. I am very curious about the performance. It looks like this could be a big moment for Oniyasha, Zoujirou and Chiharu. The performance is huge for Zoujirou and for Chiharu I wonder if the performance will resonate with her in some way with her sister.”
最後に鬼夜叉が千晴から着想を得るところが面白い。
どんな舞台になるのかすごく気になるよ。
鬼夜叉、増次郎、千晴の三人にとって大きな瞬間になりそうだ。
増次郎にとってこの舞台が重要なのはもちろんだけど、千晴にとっても姉とのことを通して、何か心に響くものになるんじゃないかと思う。

“Man, Kohane is not doing well. There is a post-credits scene of him dancing too, so it seems that he’s going through his own transformation.”
いや、コガネは本当にまずい状態だな。
エンドクレジット後には彼が舞っているシーンもあるし、コガネもまた自分自身の変化を経験しているように見える。

“I love how he is just focused on art.
Only being able to perceive the world fully when it adds to it and completely missing his friends legs got worse”
鬼夜叉がひたすら芸のことだけに集中しているのが好きだ。
芸につながるものなら世界をものすごく鮮明に捉えられるのに、友達の足が悪化していることにはまったく気づかないんだから。

感動・共感系

“This episode was so nice, loved seeing how Oniyasha has a talent for understand art and adding to it.
Don’t miss the post credit scene”
今回のエピソードは本当に良かった。
鬼夜叉には芸を理解して、そこへ新しいものを加えていく才能があるんだということが見られて最高だった。
エンドクレジット後のシーンも見逃すなよ。

“All joking aside, I’m quite looking forward to this new combined performance. I think those two might have some competition…”
冗談は抜きにして、この新しい合作の舞台はかなり楽しみだ。
あの二人にも強力なライバルが現れるかもしれないな……。

“Kogane is now left with nothing but his dance like the Shirabyoshi 💔💔”
今のコガネには、あの白拍子と同じように、もう舞しか残されていないんだな💔💔

“Lyrics and dance alone couldn’t convey the atmosphere but the two combined could do the job. Looking forward to Oniyasha and Zoujirou’s performance!”
詞だけでも、舞だけでも、その空気までは伝えきれない。
でも二つを組み合わせれば、それができる。
鬼夜叉と増次郎の舞台が楽しみだ!

“I find myself missing Oniyasha’s father. I liked their dichotomy and I thought he would play a larger role.”
鬼夜叉の父親が恋しくなってきた。
あの親子の対照的な関係が好きだったし、もっと大きな役割を担うと思っていたんだ。

“The Dance of Brine Maiden song. I hope there will be a full version.. The singing was really good..”
『汐汲』の謡、フルバージョンが出てほしいな……。
歌声が本当に良かった……。

“I like chiharu. Her singing is very beautiful.”
千晴が好きだ。
彼女の歌声は本当に美しい。

“Anime of the summer for me barely edging out Sparks of Tomorrow. I thought that’d be Elusive Samurai, but this show conveys emotion really well. Although, I really hope the performance won’t be done with modern music. That threw me off really badly.”
俺にとっては今のところ夏アニメのトップだ。
『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』をわずかに上回ってる。
最初は『逃げ上手の若君』になると思ってたんだけど、この作品は本当に感情の伝え方がうまい。
ただ、舞台で現代的な音楽を使うのだけはやめてほしいな。
あれはかなり違和感があった。

“I just hope they translate the song, would be a shame to miss out on it again”
今度こそ謡を翻訳してくれることを願ってる。
また内容が分からないままになったら、もったいなさすぎるよ。

引用元:
Reddit

海外の反応、いかがでしたか?
今回は鬼夜叉と増次郎が『汐汲』を完成させようとする中で、「謡」と「舞」が互いに何を補い合うのかという芸術そのものへの議論が大きな注目を集めていました。
一方で、千晴の歌声や鬼夜叉がそこから着想を得る姿に期待する声がある裏で、コガネの追い詰められた姿には心配の声が相次いでいます。
特に海外コメントでは、「詞だけで伝わるなら舞い手はいらない」という考え方や、芸だけを鋭く見つめる鬼夜叉の特殊な視点について深い考察が見られました。
ここからは「異なる表現が結びつくことで生まれる意味」「芸術家の注意と盲点」「舞しか残されていない人間」という三つの視点から、少し深掘りしてみましょう。

哲学から見るアニメ『ワールド イズ ダンシング』

「謡と舞の間に生まれる意味」スザンヌ・ランガーの芸術哲学

“Dancers like us won’t be needed if the lyrics conveyed everything
This was a great line. Because of how their stories are, they are to be conveyed with both the actor (dancers) and the song, just lyrics won’t suffice, and dancers might even obstruct people from imagining the story perfectly. I love the way this show makes sense in so many way in a concept where I’m no more than beginner level.”
「詞だけで全部伝わるなら、俺たちみたいな舞い手はいらない」。
これは本当にいい台詞だった。
彼らの物語は、演者である舞い手と謡、その両方によって伝えられるものなんだ。
詞だけでは十分じゃないし、逆に舞い手がいることで、見る人が物語を自由に想像することを邪魔してしまう可能性すらある。
俺はこの分野について初心者程度の知識しかないけど、それでもこの作品がいろいろな角度から理屈を通してくるところが大好きだ。

このコメントから見えてくるのは、芸術は「言葉で意味を説明すること」だけでは成立しないという問題です。
ここで参考になるのが、アメリカの哲学者スザンヌ・ランガーの芸術哲学です。
ランガーは芸術を、言語のように一つ一つの意味を直接説明するものではなく、人間の感情や経験の形を象徴的に表現するものとして考えました。
つまり、悲しいという言葉で「悲しい」と説明することと、声の響きや身体の動きによって悲しみの形そのものを感じさせることは同じではありません。
今回の『汐汲』もまさにその問題に直面しています。
謡がすべてを説明してしまえば、舞は単なる挿絵になってしまうかもしれません。
逆に舞だけであれば、観客に届かないものもある。
だからこそ鬼夜叉と増次郎が目指しているのは、謡と舞のどちらかが相手を支配する作品ではなく、二つが組み合わさることで初めて生まれる表現なのでしょう。
「詞だけで全部伝わるなら舞い手はいらない」という言葉は、舞の存在意義を守るだけの台詞ではありません。
言葉にできないものを身体が語り、身体だけでは届かないものを言葉が運ぶ。
異なる表現形式の間にこそ芸術が生まれるという、『ワールド イズ ダンシング』らしい問いが凝縮されています。

参考哲学者
スザンヌ・ランガー「芸術を、人間の感情や経験の形式を象徴的に表現するものとして捉え、言語だけでは表せない意味に注目した」

「芸しか見えない鬼夜叉」マイケル・ポランニーの暗黙知

“I love how he is just focused on art.
Only being able to perceive the world fully when it adds to it and completely missing his friends legs got worse”
鬼夜叉がひたすら芸のことだけに集中しているのが好きだ。
芸につながるものなら世界をものすごく鮮明に捉えられるのに、友達の足が悪化していることにはまったく気づかないんだから。

このコメントが指摘している鬼夜叉の奇妙な知覚は、哲学者・科学哲学者マイケル・ポランニー「暗黙知」という考え方から見ると興味深いものがあります。
ポランニーは、人間は自分が言葉で説明できる以上のことを知っていると考えました。
熟練した人間は、無数の細かな情報を一つずつ意識的に分析しなくても、それらを統合して対象の意味をつかむことがあります。
鬼夜叉が芸に関係するものを見た瞬間に何かを感じ取り、それを新たな表現へ結びつけていく姿も、この「言葉になる以前の知」の働きを思わせます。
千晴の声や二条良基から得たものを、単なる情報として受け取るのではなく、『汐汲』を変える着想へと結びつけてしまう。
それは鬼夜叉の芸術家としての大きな才能です。
しかし、このコメントが面白いのは、その才能の裏側にある「見えなさ」まで指摘していることです。
芸に関係する兆しには驚くほど敏感なのに、身近な人間の変化には気づけない。
世界のすべてを等しく見ているのではなく、芸という中心に向かって無数の情報を選び取りながら生きているのです。
天才的な知覚とは、何もかも見える能力ではなく、あるものが誰よりも鮮明に見える代わりに、別のものが視界から抜け落ちることでもある。
鬼夜叉の才能と危うさは、実は同じ場所から生まれているのかもしれません。

参考哲学者
マイケル・ポランニー「人間には言葉で明示できる知識を超えた『暗黙知』があり、熟練した認識では個々の手掛かりが統合されて意味として捉えられると考えた」

「舞しか残されていない」ヨハン・ホイジンガの遊びと文化

“Kogane is now left with nothing but his dance like the Shirabyoshi 💔💔”
今のコガネには、あの白拍子と同じように、もう舞しか残されていないんだな💔💔

このコメントにある「舞しか残されていない」という状況を考えるうえで参考になるのが、オランダの歴史家・思想家ヨハン・ホイジンガです。
ホイジンガは『ホモ・ルーデンス』で、人間の文化の根底に「遊び」が存在すると考えました。
ここでいう遊びとは、単なる暇つぶしではありません。
日常生活とは異なる時間と空間の中で一定の形式や規則に従い、人間が意味を作り出していく営みです。
舞や芸能もまた、そのような特別な場を作り出す行為として考えることができます。
しかしコガネにとって舞は、もはや自由に楽しめるだけのものではなくなっています。
田楽新座を離れ、自分の置かれた状況が変化していく中で、それでもなお彼の身体には舞が残っている。
だからエンドクレジット後の舞は、単なる芸の披露ではなく、自分が何者なのかを保つための最後の行為にも見えてきます。
そして海外コメントが白拍子との共通性を感じ取ったことも重要です。
白拍子もまた、極限の状態にありながら舞うことで自らの存在を表していました。
舞は人を救うものにもなれば、追い詰められた人間が最後にしがみつく場所にもなり得る。
「人はなぜ舞うのか」という作品の根本的な問いが、鬼夜叉とはまったく異なる方向からコガネにも迫り始めているように感じられます。

参考哲学者・思想家
ヨハン・ホイジンガ「人間の文化形成における『遊び』の根源的な役割を論じ、日常とは異なる形式化された行為が意味を生み出すことに注目した」

まとめと感想

『ワールド イズ ダンシング』第九番(第9話)「秘めたる想い」は、鬼夜叉と増次郎による『汐汲』の合作が動き出す一方で、それぞれの人物が胸の内に抱えているものが浮かび上がった回でした。
海外の反応では、猪丸が15歳だという事実への衝撃や二条良基をめぐる強烈なリアクションで盛り上がる一方、『汐汲』における謡と舞の関係を真剣に考察するコメントも多く見られました。
特に「詞だけですべて伝わるなら舞い手はいらない」という問題は、この作品が描いてきた「人はなぜ舞うのか」という問いにもつながっています。
言葉には言葉の役割があり、身体には身体にしか表現できないものがある。
その二つが出会ったとき、『汐汲』がどのような作品へ変化するのか楽しみですね。
そして、その創作の熱気とは対照的に描かれたのがコガネでした。
海外ファンから白拍子を思い出すという声が出るほど、その舞には不穏なものが漂っています。
鬼夜叉が芸を通して新しいものを生み出そうとしている一方、コガネにとっての舞はどこへ向かうのでしょうか。
同じ「舞う」という行為が、人物によってまったく違う意味を持ち始めているところも非常に興味深いです。

引き続きこのブログでは第十番(第10話)も海外の反応をお届けしますのでお楽しみに!

ワールド イズ ダンシング 関連グッズ

©三原和人・講談社/『ワールド イズ ダンシング』製作委員会


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