本記事はプロモーションを含みます

アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕 海外の反応と哲学的考察|知を扱う者にとっての最大の敵を抱えてしまった主人公

天幕のジャードゥーガル第3幕 2026年夏アニメ

アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕「消しえぬ炎」
第3幕の舞台は、シタラの故郷イランからモンゴルへと移ります。

海外では「物語が本当に良い」「隠れた名作だ」など、今回も様々な意見がありました!
さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。
後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
ぜひ最後までお付き合いください!

ここからはアニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕「消しえぬ炎」のネタバレがあります

アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕 海外の反応と哲学的考察|知を扱う者にとっての最大の敵を抱えてしまった主人公

海外の反応まとめ【ネタバレあり】

衝撃・驚きの反応

“Didn’t expect this to be a Revenge story when I first saw the visuals, but you go girl”
最初にビジュアルを見たときは、これが復讐の物語になるなんて思ってなかった。
でも行け、やってやれ。

“Wow, they spent almost a year just traveling. I hope this princess has some good reason to want this book from halfway across the continent, otherwise it’s going to feel like Sitara’s family died because of her whims.”
うわ、移動だけでほぼ一年もかかったのか。
この姫が大陸の反対側からその本を欲しがったのには、ちゃんとした理由があってほしい。
そうじゃないと、シタラの家族が彼女の気まぐれのせいで死んだみたいに感じてしまう。

“So literally no significance of that book beyond “I want”? Damn. That’s just extra fuel for Sitara’s vengeance. It’s gonna be interesting watching her learn the ways of the Mongols to destroy them. I’m curious to see how this whole Sorghahtani situation plays out.”
つまり、あの本には「欲しい」以上の意味は本当に何もないってこと?
きついな。
それはシタラの復讐心にさらに燃料を注ぐだけだ。
モンゴルを壊すために、彼女がモンゴルのやり方を学んでいくのを見るのは面白くなりそう。
このソルコクタニの状況がどう転がっていくのか気になる。

“her fiery rage when she finally meets Sorghaghtani carrying the book her loved ones died protecting. Had she not have any self control, she could have run to Sorghagtani and grabbed the book. Ohmyyy”
愛する人たちが命をかけて守った本を持つソルコクタニとついに対面したときの、彼女の燃えるような怒りよ。
もし自制心がなかったら、ソルコクタニに駆け寄って本を奪い取っていただろうな。
うわあ。

“Seeing the gears shift in “Fatima’s” eyes as she thought of her new plan was awesome. Very interested to know about the seiyuus and how accurate their accents were. We had native Mongolian speakers last week, and I don’t know if these seiyuus are native or simply fluent or not.”
「ファーティマ」の目の中で歯車が切り替わって、新しい計画を思いつく瞬間が最高だった。
声優たちや、アクセントがどれくらい正確だったのかもすごく気になる。
先週はネイティブのモンゴル語話者がいたけど、今回の声優たちがネイティブなのか、ただ流暢なのかは分からないな。

“I’ve never thought that I would love this anime so much, the story is so good. Seeing Sitara taking revenge and use what she was taught to adapt and climbing the ladder between the mongols is really interesting. I’m also looking forward to her relationship to the princesses.”
このアニメをここまで好きになるとは思ってなかった。
物語が本当に良い。
シタラが復讐のために、自分が教えられたことを使って適応し、モンゴルの中で階段を上っていくのを見るのがすごく面白い。
彼女と妃たちとの関係も楽しみだ。

“Man, the first two episodes and trailer gave a very different vibe to Tului for me. I was expecting someone who wanted to seize important knowledge for the benefit of the Mongol empire, not a wife guy who didn’t particularly care, lol”
いや、第1話と第2話、それに予告から受けたトルイの印象はかなり違ってたな。
モンゴル帝国の利益のために重要な知識を奪おうとしている人物だと思ってた。
まさか本人は特に気にしていない、妻大好き男だったとはね。

笑い・ユーモア系

“Thorfinn: “I have no enemies.” ~~Sitara~~ Fatima: “All I have are enemies.””
トルフィン「俺には敵なんていない」
シタラ、いやファーティマ「私にいるのは敵だけだ」

“Tolui is an evil ass wife guy.”
トルイは邪悪すぎる妻大好き男だな。

“Tolui’s such a romantic! Nicking the ‘ *Elements* ‘ book just because his missus asked for it. Wonder why she’s held interest in it despite not seeming like an intellectual.”
トルイってロマンチストだな!
奥さんに頼まれただけで『原論』を盗ってくるんだから。
それにしても、彼女は知識人っぽくは見えないのに、どうしてあの本に興味を持ったんだろう。

“The huts doubling as livable clocks was a neat thing to learn about, and it’s funny how Fatima refused to give the Mongols credit for the tech despite admiring the wisdom behind them lol.”
住居がそのまま生活できる時計にもなっているっていうのは、知れてよかった。
それに、その知恵には感心しているのに、ファーティマがモンゴルにその技術の功績を認めようとしないのが面白い。

“You just know damn well that Sorghatani did not tell the whole story to her husband about why she wants that book specifically.”
ソルコクタニが、なぜその本を欲しがったのかを夫に全部話していないのは間違いないだろ。

“As a Mongolian some people were speaking mongolian good i think 2 are native mongolian speakers who are sumo wrestlers, while some people have japanese accents and is trying to pronounce mongolian words”
モンゴル人として言うと、何人かはモンゴル語をかなり上手く話していた。
たぶん2人はネイティブのモンゴル語話者で、相撲取りだと思う。
一方で、日本語訛りがあってモンゴル語を頑張って発音している人たちもいた。

“I heard that fan clack and went “One of us! One of us!” 🪭”
扇をパチンと鳴らす音を聞いた瞬間、「仲間だ!仲間だ!」ってなった。

深い考察系

“It’s the 13th century. Books were handwritten and most civilizations used parchment paper (made from cow or pig hide). Books had limited amount of copies in a few languages. So books were quite rare and really valuable items.”
13世紀なんだよな。
本は手書きで、多くの文明では羊皮紙、つまり牛や豚の皮で作られた紙が使われていた。
本の部数は限られていて、言語も限られていた。
だから本はかなり珍しく、本当に価値のある品物だったんだ。

“One point of this episode was Sitara contrasting her Persian knowledge with the new things she’s seeing, and having some of her preconceptions challenged. Mongols might not have astrolabes, but they know how to measure time (and are very disciplined about it). Mongols might not know her Persian tales, but they can invite Taoist sages to their court.”
このエピソードのポイントの一つは、シタラが自分のペルシアの知識と、新しく目にするものを対比させて、先入観を揺さぶられていくところだった。
モンゴルにはアストロラーベはないかもしれない。
でも彼らは時間を測る方法を知っていて、それについてかなり規律正しい。
モンゴルは彼女の知るペルシアの物語を知らないかもしれない。
けれど道教の賢者を宮廷に招くことはできるんだ。

“Given that Sorghaghtani will eventually become one of the most powerful and clever figures in the Mongol Empire, Sitara might do well not to underestimate her intelligence. As Sitara herself learned in the first episode, studying can give you power to decide your fate.”
ソルコクタニがやがてモンゴル帝国で最も強力で賢い人物の一人になることを考えると、シタラは彼女の知性を侮らない方がいいかもしれない。
シタラ自身が第1話で学んだように、学ぶことは自分の運命を決める力を与えてくれるのだから。

“And he isn’t alone. While previous episodes were a bit coy and vague about historical characters, this one is chock full of them. The brothers Jochi, Chagatai, Ogedei and Tolui. Chinqai was a real person too. And then, the wives. Sorghaghtani, also a Nestorian Christian, one of the most influential women in the history of the Mongol Empire. And Töregene, wife of Ogodei, and Fatima’s future partner in crime.”
それに彼だけじゃない。
これまでのエピソードでは歴史上の人物について少しぼかしていたけど、今回はそういう人物でぎっしりだった。
兄弟のジョチ、チャガタイ、オゴタイ、トルイ。
チンカイも実在の人物だ。
そして妻たち。
ソルコクタニはネストリウス派キリスト教徒でもあり、モンゴル帝国史上もっとも影響力のある女性の一人。
それからオゴタイの妻ドレゲネ、ファーティマの未来の共犯者だ。

“I love how as she learns about some of the more fascinating aspects of Mongol culture she can’t help feel a sense of appreciation towards it, like the sundial, and has to constantly put it down and remind herself of her revenge.”
彼女がモンゴル文化の面白い側面を学ぶにつれて、日時計のようなものにどうしても感心してしまうところが好きだ。
それでも彼女はそれを必死に貶めて、自分に復讐を思い出させ続けなければならないんだ。

“It’s an interesting character trait to have MC with a scholarly personality almost instinctively force themselves into a closed minded state because of personal hatred.”
学者肌の主人公が、個人的な憎しみによってほとんど本能的に自分を閉ざした状態へ追い込んでしまう。
これは面白いキャラクター性だと思う。

感動・共感系

“Fatima be casually spitting the fiercest bars at the Mongols as she swears revenge at her age, so much so you can just feel her fiery rage when she finally meets Sorghaghtani carrying the book her loved ones died protecting.”
ファーティマはあの年齢で、モンゴルに復讐を誓いながら、とんでもなく鋭い言葉を淡々と吐いている。
だからこそ、愛する人たちが命をかけて守った本を持つソルコクタニと対面したとき、その燃えるような怒りがこちらにも伝わってくる。

“I like how smart she is. Using her “cute” smile -the only thing her previous owner deemed valuable- with her knowledge to move forward.”
彼女の頭の良さが好きだ。
前の主人が価値があると見なした唯一のものだった「可愛い」笑顔を、知識と一緒に使って前へ進んでいくんだ。

“Everytime Sitara (now Fatima) smiles cutely on screen, I can’t help but feel a tinge of sadness, because that is how she could have genuinely been, if her home wasn’t invaded and her family lost. Now her smile is solely for survival and revenge.”
シタラ、今のファーティマが画面で可愛く笑うたびに、どうしても少し悲しくなる。
故郷が侵略されず、家族を失っていなければ、彼女は本当にああいう子でいられたのかもしれないから。
今の彼女の笑顔は、生き延びるためと復讐のためだけのものなんだ。

“Its just tragic, u can obviously tell it’s a facade and she’s hiding so much pain under that smile”
本当に悲劇だよ。
あれが作り物の笑顔だって明らかに分かる。
その笑顔の下に、彼女はものすごい痛みを隠しているんだ。

“What else is a protagonist going to do after losing everything she cares about?”
大切なものをすべて失った主人公が、他に何をするっていうんだ?

“This is shaping up to be one of my favorite Shojo anime ever!!!! Mystery Bonita magazine really publishes some gems and I’m so happy this one got such a beautiful anime adaptation🥹”
これは自分の中で歴代お気に入り少女アニメの一つになりそうだ!
※ミステリーボニータって本当に宝石みたいな作品を出してるよね。
これがこんなに美しいアニメ化をされて本当に嬉しい。

※ミステリーボニータは、天幕のジャードゥーガルを連載している秋田書店の雑誌です。

“Anime is all about hype moment and fun characters, then comes hidden gems like this with good writing and alot of research put into the setting men i love this”
アニメって盛り上がる瞬間や楽しいキャラクターが中心になりがちだけど、そこにこういう隠れた名作が出てくるんだよな。
脚本が良くて、設定にもたくさんの調査が注ぎ込まれている。
本当にこれ好きだ。

引用元:
Reddit

海外の反応、いかがでしたか?
第3幕「消しえぬ炎」では、シタラが「ファーティマ」を名乗り、復讐の炎を胸にモンゴル帝国の内側へ足を踏み入れていく姿に多くの反応が集まっていました。
特に、彼女の笑顔が「生き延びるための仮面」になってしまったことへの悲しみや、モンゴル文化への知的な関心と憎しみがぶつかり合う描写に注目する声が目立ちました。
今回の海外コメントには、復讐、偏見、知識、法秩序、そして死をめぐる哲学的な視点も多く見られます。
少し深掘りしてみましょう。

ブログ管理人が運営するチャンネルの天幕のジャードゥーガルの最新動画

海外の反応と哲学考察を組み合わせた動画をYoutubeで毎週公開しています。
▼最新回はこちら

哲学から見るアニメ『天幕のジャードゥーガル』

「憎しみが知を曇らせる」ビールーニーの文化比較と認識論

“I love how as she learns about some of the more fascinating aspects of Mongol culture she can’t help feel a sense of appreciation towards it, like the sundial, and has to constantly put it down and remind herself of her revenge. “Oh, the sundial built into the yurt isn’t a true accomplishment. It’s just a heathen’s imitation of wisdom. An astrolabe would be more effective”. But as was shown the sundial is useful because you can’t always carry an astrolabe on you. It’s an interesting character trait to have MC with a scholarly personality almost instinctively force themselves into a closed minded state because of personal hatred.”
彼女がモンゴル文化の面白い側面を学ぶにつれて、日時計のようなものにどうしても感心してしまうところが好きだ。
それでも彼女はそれを必死に貶めて、自分に復讐を思い出させ続けなければならない。
「ああ、ゲルに組み込まれた日時計なんて本当の偉業じゃない。
異教徒が知恵を不完全に真似しただけだ。
アストロラーベの方が効果的だ」。
でも描かれていたように、アストロラーベをいつも持ち歩けるわけじゃないから、あの日時計は実用的なんだ。
学者肌の主人公が、個人的な憎しみによってほとんど本能的に自分を閉ざした状態へ追い込んでしまう。
これは面白いキャラクター性だと思う。

このコメントは、イスラーム世界の学者アブー・ライハーン・アル・ビールーニーが重視した、異文化を客観的に理解する姿勢と深く結びついています。
ビールーニーは、異なる文化や宗教を研究する際、自分の信仰、感情、偏見によって相手を歪めて見てはならないと考えました。
つまり、知を扱う者にとって最大の敵は、無知そのものだけではなく、憎しみや先入観によって「見る力」が曇ることでもあるのです。
今回のシタラは、※ゲルに組み込まれた日時計の実用性を理解しながらも、それを素直に認めようとはしません。
彼女の中には、知識を愛する学徒としての感性と、すべてを奪ったモンゴルへの憎悪が同時に存在しています。
アストロラーベという自分の文化の知を誇りに思う一方で、敵の文化にもまた合理性があると気づいてしまう。
その葛藤こそ、ビールーニーが警戒した「情念が真理の認識を妨げる瞬間」なのだと言えるでしょう。
復讐の炎はシタラを前に進ませる力であると同時に、彼女の学ぶ目を曇らせる危険も持っているのです。

※ゲルとは、遊牧民が家畜と共に移動しながら暮らす伝統的な移動式住居のことです。

「不老不死ではなく、生をどう全うするか」丘処機の清静無為と養生

“Historic quests for immortality were always like fables to me with a thematic message one way or the other about the consequences of evading death and honoring life. But I always wonder: if a cosmic being or beings created us, especially if we are to be how they imagined us, why give us such short lives? Or I guess the answer is they did, but our ancestors kinda fucked up the deal, so we are now living as we are. Feels like we should have an every 10 generations test instead of being screwed over by the proto-humans permanently.”
歴史上の不老不死の探求は、いつも自分には寓話のように感じられる。
死を避けようとすることの結果や、生を尊ぶことについて、何らかのテーマを持っているんだ。
でもいつも疑問に思う。
もし宇宙的な存在が私たちを創ったのだとしたら、特に私たちがその存在の思い描いた通りのものだとしたら、なぜこんなに短い命を与えたんだろう?
あるいは答えは、もともとはそうではなかったけど、祖先が契約を台無しにしたから、今の私たちはこういう生き方をしているということなのかもしれない。
原初の人類のせいで永久に不利を背負わされるんじゃなくて、10世代ごとに再試験くらいあってもよさそうなのに。

このコメントは、道教の思想家丘処機きゅう しょき長春真人ちょうしゅんしんじんの思想と重なります。
丘処機は、チンギス・カンに招かれ、不老不死の薬について問われた人物として知られています。
今回も作中で出てきたあの老人が丘処機きゅう しょき長春真人ちょうしゅんしんじんその人です。
彼は「生を養う道はあるが、不死の薬はない」という方向で、不自然に死を避けようとする欲望を戒めました。
道教の「清静無為」や「養生」の思想では、死を無理に否定することよりも、限られた生を自然の理に沿って整えることが重視されます。
今回の物語では、モンゴル帝国の巨大な権力と、知を求める人々の姿が描かれています。
その中で不老不死への関心は、単なる奇妙な願望ではなく、支配者が死という限界を前にして抱く根源的な不安として見えてきます。
丘処機きゅう しょきの思想から見ると、真に問われているのは「死を消す方法」ではありません。
むしろ、避けられない死を前にして、どのように生を整え、どのように欲望と向き合うのかという問題です。
シタラが失われたものを取り戻すために進む道もまた、死者を蘇らせる道ではなく、残された自分の生をどう燃やすかという問いへ繋がっているように感じられます。

「一つの口で秩序が壊れる世界」トゥースィーの正義と法秩序

“In life, people lose so many precious things to themselves for a very minute reason. Happens very frequently, much so in earlier times, when law and order was in between a single mouth.”
人生では、人は本当に些細な理由で、自分にとって大切なものをあまりにも多く失う。
それはとても頻繁に起こる。
特に昔はそうだった。
法と秩序が、たった一人の口の中にあった時代には。

このコメントは、ペルシアの思想家ナシーラッディーン・トゥースィーが論じた正義理性的な法秩序の問題を思わせます。
トゥースィーは、個人の徳だけでなく、社会や国家がどのような秩序によって成り立つべきかを考えました。
人々の幸福を守るには、支配者の気分や一言ではなく、理性に基づいた正義と秩序が必要だという視点です。
今回のシタラの運命は、まさに「たった一つの命令」で個人の世界が破壊される時代の残酷さを示しています。
誰かが本を欲しがる。
誰かが街を攻める。
誰かが命じる。
その一言によって、家族、故郷、師、名前までもが奪われていく。
トゥースィーの思想から見れば、これは単なる悲劇ではなく、正義が個人の恣意に従属した社会の病です。
シタラの復讐は、個人的な怒りであると同時に、法も秩序も強者の口先に握られた世界への抵抗でもあります。
だからこそ彼女が「知」を武器に帝国へ入っていく姿には、暴力に対して別の秩序を探そうとする哲学的な重さが宿っているのです。

まとめと感想

『天幕のジャードゥーガル』第3幕「消しえぬ炎」は、シタラがただの被害者ではなく、復讐を胸に「ファーティマ」として生き始める大きな転換点となる回でした。
奪われた「原論」を取り戻すこと。
それは亡きファーティマたちへの想いであり、同時にモンゴル帝国への復讐の狼煙でもあります。
海外の反応では、シタラの怒りに共感する声、彼女の作り笑顔に悲しみを覚える声、そしてモンゴル文化への知的な描写を評価する声が多く見られました。
特に印象的だったのは、彼女が敵であるモンゴルの知恵に触れながらも、それを認めまいとする葛藤です。
学ぶことは力になる。
しかし憎しみは、その学びの目を曇らせる。
この二つが同時に描かれているからこそ、シタラの復讐劇は単純な勧善懲悪ではなく、知と感情がぶつかり合う重厚な物語になっているのだと思います。

個人的に、シタラ(ファーティマ)がビールーニーの名前を口にしていたことが皮肉だなと思いました。
ビールーニーが説いたことは、今のファーティマとなったシタラの状態を否定するものだからです。
ビールーニーは、知を扱う者にとって最大の敵は、無知そのものだけではなく、憎しみや先入観によって「見る力」が曇ることだと言いました。
ファーティマは今後、知性においての最大の敵を心のうちに抱えながら生きることになっていくのだなと…。
あんなことが無ければ、純粋に知を求めるだけの聡明な子だったのに…。
本当に悲しいことだと胸が痛くなりました。
ファーティマがどう生き抜いていくのか、第4話がとても気になります。

引き続きこのブログでは第4幕も海外の反応をお届けしますのでお楽しみに!

天幕のジャードゥーガル 関連グッズ

©トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会


その他の天幕のジャードゥーガルの記事
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕 海外の反応と哲学的考察|知を扱う者にとっての最大の敵を抱えてしまった主人公
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕「消しえぬ炎」第3幕の舞台は、シタラの故郷イランからモンゴルへと移ります。海外では「物語が本当に良い」「隠れた名作だ」など、今回も様々な意見がありました!さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
【動画補足】天幕のジャードゥーガル1話2話 イブン・シーナー「魂の自由」
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第1幕、第2幕の動画補足記事です。この記事では、動画で紹介した海外の反応と「魂の自由」というテーマに触れつつ、動画内では時間の都合で語り尽くせなかった哲学者・医学者イブン・シーナー(アヴィセンナ)の生涯と思想について、詳しく掘り下げていきます。
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第2幕 海外の反応と哲学的考察|西洋では野蛮扱いされるのにこのアニメが敬意を持って描いてくれた‼
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第2幕「サファルに咲く薔薇」 海外では、その美しい絵柄と歴史の重さのギャップに驚く声や、キャラクターたちの運命に胸を痛めるコメントが多く見られました。 さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。 後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第1幕 海外の反応と哲学的考察|アニメでイランを舞台にしたムスリムの物語を見ることになるとは‼
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第1幕「天にあるもの 地にあるもの」 海外では「アニメで、イランを舞台にしたムスリムのキャラクターたちの物語を見ることになるとは思わなかった」「絵本が動いているみたい」といった声がありました。 他にどんなコメントがあったのか、さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。 後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
最新の記事

アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕 海外の反応と哲学的考察|知を扱う者にとっての最大の敵を抱えてしまった主人公
アニメ『天幕のジャードゥーガル』第3幕「消しえぬ炎」第3幕の舞台は、シタラの故郷イランからモンゴルへと移ります。海外では「物語が本当に良い」「隠れた名作だ」など、今回も様々な意見がありました!さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
【動画補足】幼女戦記Ⅱ 第1話 ヴァルター・ベンヤミン「プロパガンダの本当の恐ろしさ」
アニメ『幼女戦記Ⅱ』第1話「サラマンダー戦闘団」の動画補足記事です。この記事では、動画で語られたターニャの帰還と海外の反応に触れつつ、動画内では時間の都合で語り尽くせなかったドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンの生涯と思想について、詳しく掘り下げていきます。
アニメ『クレバテスⅡ』第1幕 海外の反応と哲学的考察|学校編は完全に予想外だった!!
アニメ『クレバテスⅡ-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』第1幕「神学校ソルセイン」 海外では「学校編は完全に予想外だった」「もう2期が来たのか?」など、今回も様々な意見がありました! さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。 後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
アニメ『これ描いて死ね』第1話 海外の反応と哲学的考察|なんて素敵な、漫画へのラブレターなんだ‼
アニメ『これ描いて死ね』第1話「魔法屋敷〜こんなとき、漫画の主人公なら?」海外では「漫画へのラブレター」「金曜の夜にぴったりの温かい作品」など、第1話から心を掴まれたという声が多くありました!さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。
アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第1話 海外の反応と哲学的考察|漫画版の少佐がアニメで見られるなんて信じられない‼
アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第1話「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」 海外では、レトロな作画と現代的なアニメーション技術の融合に驚く声や、原作漫画に近い草薙素子の描写を喜ぶ声が多く見られました。 さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。 後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。

管理人が運営するYoutubeチャンネルもあります!よろしくね!
このブログ管理人が運営するYoutubeチャンネルの最新動画
ピヨ太郎 海外の反応×哲学@信州
ピヨ太郎 海外の反応×哲学@信州へようこそ!【アニメ×海外の反応×哲学×信州探訪】「どんなアニメからも得られる学びがある」をテーマに信州からお届けする、教育系エンターテインメント・チャンネルです。当チャンネルでは、アニメ作品を単なる娯楽とし…
タイトルとURLをコピーしました