アニメ『杖と剣のウィストリア Season2』第19話
サブタイトルは「もう下を向かないと彼は言った」
海外ではウィルへの評価をめぐる理不尽さや、クロイツの介入に怒りを見せるコメントが多くありました。
他にどんなコメントがあったのか、 さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。
後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
ぜひ最後までお付き合いください!
アニメ『杖と剣のウィストリア Season2』第19話 海外の反応と哲学的考察|ゴールポストが動き続けるアニメ。ウンザリだ。
海外の反応まとめ【ネタバレあり】
衝撃・驚きの反応
“WHAT THE FUCK ARE WE DOING??? WHY ARE WE DOING THIS BULLSHIT AGAIN??? WHY ARE WE ALLOWING THIS RANDOM NPC OVERRIDE THE MAGIA VENDER ??? ELFIE. FIGHT FOR YOUR MANS. FUCK THIS BULLSHIT.”
何やってんだよこれ???
なんでまたこのクソみたいな展開をやってるんだ???
なんでこのモブみたいな奴がマギア・ヴェンデの決定をひっくり返せるんだよ???
エルフィー。
自分の男のために戦ってくれ。
こんなのマジでふざけてる。
“HOW MANY TIMES DO WE HAVE TO SEE ELFIE NOT MURDER A FOOL WHEN SHE’S LITERALLY ONE OF THE STRONGEST THERE”
エルフィーがあの場で最強クラスの一人なのに、愚か者を始末しないところをあと何回見せられるんだよ。
“bro im getting real tired of them moving the goalpost.”
なあ、あいつらがゴールポストを動かし続けるの、マジでうんざりしてきた。
“Bruh, this is getting ridiculous. They’re up against an enemy that can nullify standard magic and yet they still question Will’s abilities when anyone with two eyes can see how OP he is. Kreutz is basically Edward 2.0 lol.”
いや、これはさすがに馬鹿げてきた。
普通の魔法を無効化できる敵を相手にしてるのに、目が二つあれば誰でもウィルがどれだけぶっ壊れてるか分かるだろ。
それなのにまだ能力を疑ってるのかよ。
クロイツは実質エドワルド2.0だな。
笑うしかない。
“Not this fucking shit again… So Will just got away from one black-haired asshole to another black-haired asshole in the form of Kreutz. And this time it’s worse because this dude wants to use Will as a guinea pig.”
またこのクソ展開かよ……。
ウィルは一人の黒髪クソ野郎から逃れたと思ったら、今度はクロイツっていう別の黒髪クソ野郎に捕まっただけじゃないか。
しかも今回はさらに悪い。
こいつはウィルを実験台にしようとしてるんだから。
“I’m surprised Elfie didn’t just freeze Kreutz. Who the fuck is this asshole anyway, and why does he somehow override a Magia Vander’s decision? Aren’t they supposed to be the pinnacle of magic?”
エルフィーがクロイツをその場で凍らせなかったのが驚きだよ。
そもそもこのクソ野郎は何者なんだ。
なんでマギア・ヴェンデの決定をなぜか上書きできるんだ?
マギア・ヴェンデって魔法の頂点みたいな存在じゃなかったのか?
“We can’t be fucking doing this again after Will already proved himself by saving a ton of people and mages a few episodes ago. >_<“
数話前にウィルが大勢の人や魔法使いたちを救って、自分の力を証明したばかりなのに、またこれをやるのは本当に勘弁してくれ。
>_<
“Like how the hell are they able to stop her from selecting a SINGLE student if she so wishes ? If she selects him nonetheless and go and take will how are they gonna stop her ?”
というか、彼女が望んでたった一人の学生を選ぼうとしてるのに、どうやって止められるんだよ?
もし彼女がそれでもウィルを選んで、そのまま連れて行ったら、あいつらはどうやって止めるつもりなんだ?
笑い・ユーモア系
“will cured cancer and everyone still hates him”
ウィルが癌を治したとしても、みんなまだ彼を嫌ってそう。
“Elfaria is an ice mage but she sure is close to her melting point”
エルファリアは氷の魔法使いだけど、もう融点ギリギリまで来てるな。
“I’m pretty sure this is just Will Has To Prove Himself: The Series”
これってもう『ウィルが自分を証明し続けなきゃいけないシリーズ』だろ。
“Goalposts the anime”
ゴールポストが動き続けるアニメ。
“”I’m only becoming his best friend and having my man’s back and naming my firstborn child after him just because I want Elfie to choose me, yeah totally, why is he so hot?” -Julius probably”
「俺があいつの親友になって、あいつを全力で支えて、最初の子どもにあいつの名前を付けるのは、エルフィーに選ばれたいからってだけだ。
そう、完全にそれだけだ。
なんであいつこんなにかっこいいんだ?」
たぶんユリウス。
“Guess what’s next lol!”
次に何が来るか当ててみろよ。
笑。
“With the way this is going he’s reaching Elfie in season 6”
この調子だと、ウィルがエルフィーにたどり着くのはシーズン6だな。
“Julius cracked me up with the bishounen rose proposal. lol”
ユリウスの美少年ローズプロポーズで笑った。
笑。
深い考察系
“Mages try not to be racist challenge impossible. Wistoria as a series is a roller coaster ride because it has some awesome highs, but then there are these lows, man.”
魔法使いたちが差別主義者にならないチャレンジ、不可能。
ウィストリアってシリーズはジェットコースターみたいだ。
ものすごく最高な瞬間がある一方で、こういう落ち込みもあるんだよな。
“I love the shit-eating grin on Julius to show his manipulative side and gain favor with Elfaria. To his credit tho, his plan make sense even tho its kinda bending the condition for Will’s acceptance.”
ユリウスがあの腹黒い笑みで、エルファリアに取り入るための計算高い面を見せてるのが好きだ。
ただ、彼の名誉のために言うなら、その計画は筋が通っている。
ウィルが受け入れられる条件をちょっと捻じ曲げてはいるけどな。
“Edward on the other hand knew exactly how the tower (and thus Kreutz) operated and specifically tried to keep Will from advancing to the tower to avoid exactly that. He wasn’t exactly hating on Will but instead protecting him. He’s basically Snape”
一方でエドワルドは、塔がどう動くのか、つまりクロイツがどういう存在なのかを正確に分かっていた。
だからこそ、まさにこういう事態を避けるために、ウィルが塔へ進むのを阻止しようとしていたんだ。
彼はウィルを憎んでいたというより、むしろ守っていたんだよ。
要するにスネイプみたいなものだ。
“Kreutz want to turn Will into a lab rat to study the 5th element. Him keeping Will out of the other factions likely is less motivated by him disliking Will and more motivated by the fact that he wants him for himself. And that would be a pretty terrible fate for Will”
クロイツは第五元素を研究するために、ウィルを実験用のネズミにしようとしている。
彼がウィルを他の派閥に行かせないのは、ウィルが嫌いだからというより、自分のために手元に置きたいからなんだろう。
そしてそれは、ウィルにとってかなりひどい運命になる。
“Thank you, finally someone who acknowledges the difference between Edward and Kreuz. This is the exact thing Edward thought he was saving Will from by denying him moving to the Upper Institute.”
ありがとう。
ようやくエドワルドとクロイツの違いを分かってくれる人がいた。
エドワルドがウィルの上級機関への進学を拒んだのは、まさにこういう目に遭わせないためだったんだよ。
“Julius also had some great advice for Will, right? He could better spend this limited time on learning to store magical energy than trying to produce this himself. If Will wasn’t able to do the latter in the last couple of years, he definitely cannot accomplish this in a mere week.”
ユリウスはウィルにかなり良い助言もしていたよな?
限られた時間で自力で魔力を生み出そうとするより、魔力を蓄える方法を学ぶ方がずっと有意義だ。
この数年間でできなかったことを、たった一週間で達成できるわけがないんだから。
“I’m half expecting her to still deny Julius after being such a jerk or for seeing through him but on the other hand I’m moreso expecting Julius to gaslight himself into thinking he doesn’t like Will and is only doing this to further his own goals while constantly supporting him and giving him good advice.”
あんなに嫌な奴だったし、エルフィーが彼の本心を見抜いて、結局ユリウスを拒否する展開も半分くらい期待している。
でもそれ以上に、ユリウスが「俺はウィルのことなんか好きじゃない。
自分の目的のためにやっているだけだ」と自分に言い聞かせながら、ずっとウィルを支えて良い助言をし続ける展開を期待している。
“Elfie should REALLY put her foot down at this point. She is literally among the top 5 mages and is vital to the barrier but she allows everyone to step over her. Even this glasses guy who is not even in her league.”
エルフィーはここで本気で強く出るべきだ。
彼女は文字通りトップ5の魔法使いの一人で、結界にとっても不可欠な存在だろ。
それなのに、みんなに好き勝手踏みつけにされている。
自分と同格ですらないこのメガネ男にまで。
感動・共感系
“I’m thought this for a little while now but, Will should just let this world burn. It isn’t worth saving.”
しばらく前から思ってたんだけど、ウィルはもうこの世界を燃えるままにしておけばいい。
救う価値なんてない。
“Listen Will, at a certain point you gotta stop trying to prove your worth to people who think you’re worthless. Please go join the dwarves in an anti-magic revolutionary war.”
聞け、ウィル。
どこかの時点で、自分を無価値だと思っている連中に自分の価値を証明しようとするのをやめなきゃいけない。
頼むからドワーフたちと組んで、反魔法革命戦争に参加してくれ。
“Bro really gatekept and tried to turn Will into a lab rat. I guess this is what Edward-sensei was scared would happen to Will. Thank god Zeo interrupted their conclusion and Will gets another chance in the next Bloom.”
あいつ本当に門前払いしたうえに、ウィルを実験台にしようとしてたな。
エドワルド先生がウィルに起きるのを恐れていたのは、たぶんこれだったんだろう。
ジオが結論を遮ってくれて本当に良かった。
ウィルは次のブルームでもう一度チャンスを得られる。
“She should use her power and influence to its fullest and defy more instead of putting the barest of defiance but ultimately complying and leaving Will to handle all the hardship of having to catter to unrealistic expectations. I know since this is an anime and Will is the protagonist he always have to have some challanges to overcome BUT he came all this way by himself Elfie SHOULD be able to help him a bit at this point”
彼女は自分の力と影響力を最大限に使って、もっと反抗するべきだ。
ほんの少し抵抗しただけで、結局は従ってしまい、非現実的な期待に応える苦労を全部ウィルに背負わせるんじゃなくてさ。
これはアニメだし、ウィルが主人公だから常に乗り越えるべき試練が必要なのは分かる。
でも彼はここまで一人で来たんだ。
この時点ではエルフィーも少しくらい彼を助けられるべきだろ。
“He has such a shitty personality but this was legitimately good thinking. Ulterior motives or not, the idea to store the magic was great. It would’ve taken Will alone much longer to figure that out.”
あいつは本当に性格が悪いけど、これは普通に良い考えだった。
下心があろうとなかろうと、魔力を蓄えるという発想は素晴らしい。
ウィル一人だったら、それに気づくまでずっと時間がかかったはずだ。
“Actually hilarious Julius turns 180 just to get into Elfie’s good graces, her grudge finally pays off and worked in her favour in aiding Will.”
ユリウスがエルフィーに気に入られるためだけに180度態度を変えるの、普通に笑える。
彼女の恨みがついに報われて、ウィルを助ける方向に働いたわけだ。
“Gotta thank Julius for outlining what Will should focus on ~~even if there is an ulterior motive.~~ ALSO Mommy Witch at the end. WOW”
ウィルが何に集中すべきかをはっきり示してくれたユリウスには感謝しないとな。
たとえ下心があったとしても。
あと最後のママ魔女。
すごすぎる。
“You know, I’m glad that Julius is part of this show. His petty schemes are keeping me thoroughly entertained.”
なんだかんだで、ユリウスがこの作品にいてくれて良かったと思う。
彼の小物っぽい策略が、ずっと楽しませてくれるんだよ。
引用元:
Reddit
海外の反応、いかがでしたか?
ウィルが圧倒的な力を見せたにもかかわらず、また別の条件や権力によって道を塞がれる展開に、海外ファンからは怒りや呆れの声が多く上がっていました。
一方で、ユリウスの助言やエドワルドの真意を見直すコメントもあり、単なる理不尽への反発だけではなく、塔の制度そのものに対する考察も目立ちました。
今回の反応には、不条理な世界で評価され続けること、抑圧された者がどこまで耐えるべきか、そして他者をどう扱うべきかという哲学的なテーマが多く見られます。
少し深掘りしてみましょう。
哲学から見るアニメ『杖と剣のウィストリア Season2』
「救う価値のない世界」ショーペンハウアーのペシミズム
“I’m thought this for a little while now but, Will should just let this world burn. It isn’t worth saving.”
しばらく前から思ってたんだけど、ウィルはもうこの世界を燃えるままにしておけばいい。
救う価値なんてない。
このコメントは、ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーが唱えた「ペシミズム(悲観主義)」と重なります。
ショーペンハウアーは、この世界を盲目的な「生きる意志」に突き動かされた苦痛と不条理に満ちた場所だと考えました。
人間は欲望し、傷つき、また新たな欲望に追い立てられる存在であり、世界そのものに根本的な救済の価値を見出しにくいという見方です。
今回のウィルは、圧倒的な実力を示してもなお、権力者や制度によって評価を保留され、さらに実験対象のように扱われかけます。
コメントの「救う価値なんてない」という言葉は、ウィルを理不尽に扱い続けるこの世界そのものへの厭世的な怒りです。
それは、努力しても認められない社会、善意を尽くしても搾取される構造に対して、「そんな世界をなぜ守らなければならないのか」と問いかけるショーペンハウアー的な絶望の表現と言えるでしょう。
「価値を奪われた者の連帯」マルクスの階級闘争と疎外論
“Listen Will, at a certain point you gotta stop trying to prove your worth to people who think you’re worthless. Please go join the dwarves in an anti-magic revolutionary war.”
聞け、ウィル。
どこかの時点で、自分を無価値だと思っている連中に自分の価値を証明しようとするのをやめなきゃいけない。
頼むからドワーフたちと組んで、反魔法革命戦争に参加してくれ。
このコメントは、カール・マルクスの「階級闘争と疎外論」を連想させます。
マルクスは、支配的な階級が社会の価値基準を握ることで、労働者や被抑圧者が自分自身の価値から切り離される状態を「疎外」として捉えました。
『杖と剣のウィストリア』の世界では、魔法を使える者たちが社会的な上位に位置し、魔法を持たないウィルは何度も価値を否定されます。
彼がどれほど剣技と意志で結果を出しても、支配的な価値基準が「魔法」である限り、その努力は正当に認められにくいのです。
コメントにある「ドワーフたちと組んで、反魔法革命戦争に参加してくれ」という言葉は、まさに価値を奪われた者同士の連帯を求める声です。
これは、抑圧的な社会制度の中で自分の価値を証明し続けるのではなく、その制度自体を変えるべきだというマルクス的な階級闘争の視点と重なります。
ウィルの物語は、個人の努力だけでなく、誰が価値を決めるのかという社会構造そのものを問う物語でもあるのです。
「他者を排除する魔法社会」レヴィナスの他者論
“Mages try not to be racist challenge impossible. Wistoria as a series is a roller coaster ride because it has some awesome highs, but then there are these lows, man.”
魔法使いたちが差別主義者にならないチャレンジ、不可能。
ウィストリアってシリーズはジェットコースターみたいだ。
ものすごく最高な瞬間がある一方で、こういう落ち込みもあるんだよな。
このコメントは、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの「他者論」と結びつけて考えることができます。
レヴィナスは、自己とは異なる存在である「他者」を、自分の理解や支配の枠組みに押し込めてはならないと考えました。
他者は自己にとって都合よく分類される対象ではなく、むしろ自分の倫理的責任を呼び起こす存在なのです。
ウィルは魔法を使えないという点で、魔法社会にとっての「他者」です。
しかし、多くの魔法使いたちは彼をそのままの存在として受け入れるのではなく、「魔法がない者」「劣った者」「例外的な実験対象」として処理しようとします。
コメントにある「差別主義者にならないチャレンジ、不可能」という皮肉は、この社会が他者を倫理的に受け止めることに失敗しているという批判です。
ウィルの力を見てもなお、彼を一人の人間として尊重できない魔法社会は、レヴィナスが警告した「他者を自己の尺度に回収する暴力」を体現していると言えるでしょう。
まとめと感想
『杖と剣のウィストリア Season2』第19話は、ウィルが“魔剣(ウィース)”で圧倒的な存在感を示しながらも、なお塔の権力構造に阻まれる理不尽さが強く描かれた回でした。
海外の反応では、またしてもウィルに新たな条件が突きつけられる展開に対して「ゴールポストが動き続けるアニメ」という皮肉や、エルフィーにもっと強く動いてほしいという声が多く見られました。
一方で、ユリウスの助言やエドワルドの真意に目を向けるコメントもあり、単なる怒りだけではなく、ウィルを取り巻く制度や人物関係を深く読み解く反応も印象的でした。
ウィルが証明しているのは、単なる戦闘力ではありません。
魔法という価値基準だけで世界を測る社会に対して、別の可能性を突きつけているのです。
だからこそ彼は何度も拒まれ、試され、時に利用されそうになる。
それでも「もう下を向かない」と言った彼が、次にどんな形で自分の道を切り開いていくのか、今後の展開がますます楽しみです。
今回の海外の反応は、懐かしい感じがしました(笑)
第1期の時も「もういい加減にしてくれ」の反応が凄まじく、Redditでも悪口しかない時もありました。
でもみんな文句言いながらもなんだかんだで気になるから見てるんですよね(笑)
私も同じです。
エルフィーのいるところがウィルにとって幸せな場所なのだから、もうエルフィーとウィル2人だけでこんなクソ魔法世界とは無縁の遠いどこかへ行ってしまえばいいのでは?なんていつも思ってしまいます。
まぁそれでは物語にならないんですけどね(笑)
さて、引き続きこのブログでは第20話も海外の反応をお届けしますのでお楽しみに!
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