アニメ『日本三國』第9話
サブタイトルは「泣いて弥々吉を斬る」
海外では「龍門のオーラが強すぎて弥々吉が死んだ。マジで狂ってるだろ」や「いやああああああ、賀来、俺の推しを!やめてくれ。頼むから俺の推しを無事でいさせてくれ」など、今回も様々な意見がありました!
さっそくRedditを中心とした海外の反応を見て行きましょう。
後半では海外の反応から哲学的考察をしていきます。
ぜひ最後までお付き合いください!
アニメ『日本三國』第9話 海外の反応と哲学的考察|海ができるくらい泣いた…
海外の反応まとめ【ネタバレあり】
衝撃・驚きの反応
“NOOOOOOO KAKU NOT MY GOAT. PLEASE LET MY GOAT BE OKAY.”
いやああああああ、賀来、俺の推しを!やめてくれ。 頼むから俺の推しを無事でいさせてくれ。
“Crucifixion? I get she’s forced to kill him but that seems like too much.”
磔刑だって?
彼女が彼を殺さなきゃいけない状況なのは分かるけど、それはさすがにやりすぎに見える。
“Ryuumon Aura’d so hard Yayakichi died. Fucking insane man.”
龍門のオーラが強すぎて弥々吉が死んだ。
マジで狂ってるだろ。
“This episode kinda irked me. You’re telling me that Wajima ignored her strategist’s insights, made bad calls which in turn led her people to not trust her leadership… And then she goes on to execute that same strategist to maintain the illusion of authority? Girl, what?”
この回はちょっとモヤモヤした。
輪島は自分の軍師の見解を無視して、悪い判断をして、その結果として民から指導力を信用されなくなったってことだろ……。
それで今度は、権威があるように見せかけるために、その同じ軍師を処刑するのか?
お嬢さん、何をしてるんだ?
“Found myself literally saying “wow” out loud at the moments here. Incredible episode”
ここの場面で、自分でも気づいたら声に出して「うわ」って言ってた。
とんでもないエピソードだった。
“Part of me was confident Yayakichi would betray her but nope, sad ending for him.”
どこかで弥々吉は彼女を裏切るんだろうと確信していた自分がいた。
でも違った。
彼にとって悲しい結末だった。
“I was not expecting this to be the direction things were going to go for Seii’s army after what happened last episode.”
前回の出来事のあと、聖夷軍がこんな方向に進むとは予想してなかった。
“Damn, I wasn’t expecting to feel this bad for someone opposing the MC…”
くそ、主人公側と敵対している人物にここまで同情することになるとは思わなかった……。
笑い・ユーモア系
“you do NOT interrupt ojisan’s tea party. i fucking love this show”
おじさんのお茶会を邪魔してはいけない。
この作品マジで大好きだ。
“Good to see slander and agenda will live on into the post nuclear war world”
中傷とアジェンダは、核戦争後の世界でもちゃんと生き残るんだなって分かって良かった。
“No more old men yaoi :(.”
もうおじさん同士のやつは見られないのか……。
“I got TB. I got it… beating a man… to death… for a few bucks”
俺、結核になったわ。
分かったよ……。
男を……数ドルのために……殴り殺すんだな……。
“Apparently this show likes tying up old men.”
どうやらこの作品は、おじさんを縛るのが好きらしい。
“Author’s barely disguised fetish.”
作者の隠しきれてないフェチだろ。
“And then you get Ryumon aura farming in a stretcher. “Hey” lol good lord man.”
そこから担架の上で龍門がオーラ稼ぎしてくるんだよな。
「やあ」って。
笑うしかないだろ、勘弁してくれ。
“This better not be cause they keep chain smoking all the time.”
これ、あいつらがいつもチェーンスモークしてるせいじゃないよな。
深い考察系
“The one who governs is not the King, but the Crown, and it demands only two things: for the King to protect his power, and for the King to increase his power.”
統治しているのは王ではなく、王冠なのだ。
そして王冠が求めるものは二つだけ。
王が自らの権力を守ること、そして王が自らの権力を増やすことだ。
“But what this episode shows that as long as they are dictators, they will eventually be coerced to do dictator things and keep being dictators. It does not matter how much they love (genuinely) their pupils. If it suits them, they are incentivized to sacrifice them even if it means innocent blood sheds.”
このエピソードが示しているのは、彼らが独裁者である限り、最終的には独裁者らしい行為を強いられ、独裁者であり続けるということだ。
弟子をどれほど本心から愛していたかは関係ない。
都合が良ければ、たとえ無実の血が流れるとしても、彼らを犠牲にする方向へ追い込まれていく。
“The Tiger will be the demise of the Sheep that follow her.”
虎は、そのあとに従う羊たちを滅ぼすことになる。
“It’s interesting that both sides have people speaking about “heaven”, “the land” and “the people”. And yet they must fight each other…”
両陣営に「天」や「土地」や「民」について語る人間がいるのが面白い。
それなのに、彼らは互いに戦わなければならないんだ……。
“Authority is after all, where people choose to believe where it is.”
結局のところ、権威とは人々が「そこにある」と信じる場所にあるものなんだ。
“Perhaps the rule of a benevolent king will be better than that of the reign of terror; but does that really bring forward what is necessary to restore a pre nuclear war order?”
慈悲深い王による統治は、恐怖政治よりは良いのかもしれない。
だがそれは、本当に核戦争前の秩序を回復するために必要なものをもたらすのだろうか?
“I think he’s going to help win this war for Yamato. His star is going to rise and he’ll be one step closer to his goal of reunifying the country.”
彼は大和がこの戦争に勝つのを助けることになると思う。
彼の評価は上がって、国を再統一するという目標にまた一歩近づくはずだ。
“Ohga’s faults are not just in her having to do dictator things. Her invasion is first and foremost based on revenge. While she has succesfully rallied her nation behind her, she is very emotionally driven and naive.”
桜虎の欠点は、独裁者らしいことをしなければならない点だけじゃない。
彼女の侵攻は、何よりもまず復讐に基づいている。
国民をうまく結束させることには成功しているけれど、彼女はとても感情に突き動かされていて、ナイーブなんだ。
感動・共感系
“Damnnnnnnn bro, I can’t cry harder”
くそおおおお、これ以上泣けないくらい泣いてる。
“Putting a tutorial for the glove puppet as the eyecatch is in its own tier of cruelty. It’s as if Yayakichi personally wrote it after the letters for Wajima to find so she could cheer herself up after he was gone.”
アイキャッチに手袋人形の作り方を入れてくるの、別次元の残酷さだろ。
まるで弥々吉が、輪島への手紙を書いたあと、自分がいなくなった後に彼女が少しでも元気を出せるように自分で書き残したみたいじゃないか。
“Another detail worth noting was the entire episode being shot during a heavy downpour (sans the final scene with Aoteru). And as someone who loves the rain, it just hits me in the feels hearing all that pitter patter in the background, with the proverbial heavens crying, as if in unison/commiseration with the characters/viewers.”
もう一つ注目したいのは、青輝の最後のシーンを除いて、エピソード全体が激しい雨の中で描かれていたことだ。
雨が好きな自分としては、背景でずっと聞こえるあの雨音が本当に心に刺さった。
まるで天が泣いていて、登場人物や視聴者と一緒に嘆いているみたいだった。
“I shed tears for Yayakichi indeed. Let history judge what happened that night in Fukui but if there is one thing that will always remain true, it’s that Yayakichi is a loyal man until the end.”
本当に弥々吉のために涙を流した。
福井であの夜に起きたことを歴史がどう裁くかは分からない。
でも一つだけ永遠に変わらない真実があるとすれば、弥々吉は最後まで忠義の人だったということだ。
“I feel most bad for his two sons, especially the one that had to push for his death. Having to say those things about your father even though you know his intentions must have been really difficult.”
一番気の毒なのは彼の二人の息子だと思う。
特に、父の死を推し進めなければならなかった方がつらすぎる。
父の本心を分かっているのに、あんなことを言わなければならないなんて、本当に苦しかったはずだ。
“I cried myself an ocean”
海ができるくらい泣いた。
“Wajima was practically hogtied into executing Yayakichi, it broke her heart to do it.”
輪島は、ほとんど縛り上げられるようにして弥々吉を処刑するしかなかった。
彼女の心もそれで壊れたんだ。
“man, they got me crying for the “enemy””
まさか「敵」のために泣かされることになるとはな。
引用元:
Reddit
参考:
ウィキペディア「日本三国」
海外の反応、いかがでしたか?
第9話では、桜虎の威光が大きく揺らぐ中で、忠義の人である弥々吉があまりにも重い結末を迎えました。
海外ファンの間でも、敵陣営の人物でありながら弥々吉に強く感情移入する声が多く見られました。
同時に、権威とは何か、民衆の信頼とは何か、為政者はなぜ冷酷な選択を迫られるのかという深い考察も目立ちました。
少し深掘りしてみましょう。
哲学から見るアニメ『日本三國』
「人々が信じる場所に権威はある」孔子の民無信不立
“Authority is after all, where people choose to believe where it is.”
結局のところ、権威とは人々が「そこにある」と信じる場所にあるものなんだ。
このコメントは、孔子の思想である「民無信不立」と深く結びついています。
これは『論語』に見られる考え方で、民からの信頼がなければ政治は成り立たないという意味です。
軍事力や制度、肩書きがどれほど整っていたとしても、人々がその権威を信じなくなった瞬間、支配の土台は崩れていきます。
第9話の桜虎は、龍門との決戦で「空城の計」に敗れ、その威光を失っていきました。
弥々吉の策に頼らざるを得ない状況にありながら、その弥々吉を斬ることで権威を保とうとする構図は、まさに「信」が失われた政治の危うさを映しています。
海外コメントが指摘するように、権威は絶対的な実体として存在するのではありません。
民や家臣が「この人物には従う価値がある」と信じることで、初めて成立するものなのです。
「王ではなく王冠が統治する」韓非子の勢の理論
“The one who governs is not the King, but the Crown, and it demands only two things: for the King to protect his power, and for the King to increase his power.”
統治しているのは王ではなく、王冠なのだ。
そして王冠が求めるものは二つだけ。
王が自らの権力を守ること、そして王が自らの権力を増やすことだ。
このコメントは、韓非子に代表される法家思想の「勢」の理論を思わせます。
法家において重要なのは、君主個人の優しさや道徳性ではなく、君主という地位そのものが持つ力です。
つまり統治するのは「王の人格」ではなく、「王冠」という権力構造なのです。
桜虎が弥々吉を大切に思っていたとしても、君主としての立場は彼女に冷酷な選択を迫ります。
権力を守るためには、個人的な情を犠牲にしなければならない。
それが法家の見る政治の現実です。
弥々吉の処刑は、桜虎の個人的な気持ちだけで説明できるものではありません。
「王冠」をかぶる者が、権力を維持するために何を強いられるのかを描いた、極めて冷たい政治劇だったと言えます。
「慈悲深い王だけで秩序は戻るのか」孟子と韓非子の王道と覇道
“Perhaps the rule of a benevolent king will be better than that of the reign of terror; but does that really bring forward what is necessary to restore a pre nuclear war order?”
慈悲深い王による統治は、恐怖政治よりは良いのかもしれない。
だがそれは、本当に核戦争前の秩序を回復するために必要なものをもたらすのだろうか?
この問いは、孟子の「王道」と、韓非子に代表される法家の「覇道」の対立に重なります。
孟子は、仁徳ある君主が民を思いやり、信頼によって国を治める政治を理想としました。
一方で法家は、乱世においては善意や徳だけでは秩序を維持できず、法と権力による厳格な統治が必要だと考えました。
『日本三國』の世界は、核戦争後の秩序が崩れた過酷な時代です。
その中で「慈悲深い王」が本当に世界を立て直せるのか。
あるいは、恐怖を伴う強権的な統治こそが必要とされてしまうのか。
海外コメントが投げかけた疑問は、この作品が描く政治の核心そのものです。
桜虎の行動に対して視聴者が胸を痛めるのは、彼女の選択が非道でありながら、同時に乱世の論理として完全には否定しきれないからなのかもしれません。
まとめと感想
『日本三國』第9話は、桜虎と龍門の戦いの後に訪れた、政治的にも感情的にも非常に重い回でした。
「空城の計」によって龍門に敗れた桜虎は、威光の失墜を前にして、信頼する参謀である弥々吉を斬るという選択へ追い込まれていきます。
海外の反応では、弥々吉の忠義や、彼を失う桜虎の苦しみに涙する声が多く見られました。
一方で、権威を保つために忠臣を犠牲にするという構図に対して、鋭い政治的な批判も寄せられていました。
君主とは何か。
権威とはどこに宿るのか。
民の信頼を失った支配者は、何を犠牲にしてでも王冠を守らなければならないのか。
第9話は、弥々吉の悲劇を通して、乱世における政治と忠義の残酷さを突きつける回だったと思います。
この回はドーンと重い回だったので、海外コメントの「どうやらこの作品は、おじさんを縛るのが好きらしい。」というコメントでクスっと笑いをもらえたのが救いでした(笑)
確かに日本三國はカッコいいおっさんがいっぱい出てきておじさんフェチには良いアニメかもしれませんね(笑)
さて、引き続きこのブログでは第10話も海外の反応をお届けしますのでお楽しみに!
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