アニメ『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』(チー付与)第1話「何も上手くいかない時って誰だってあると思うんだけどそんな時俺はどうするかって?決まってるさただひたすらに叫びながら走るんだよおああああッ!」
「よくある追放ものだと思っていたら、とんでもなく面白かった!」
第1話を見た海外ファンからは、P.A.WORKSの圧倒的な作画と、常識外れのギャグ演出に驚く声が続出しています。
「ゴミみたいな設定が、演出の力で見る価値のある作品に化けた」という率直なコメントも。
一方、レインを追放したギルドの判断を、現実のIT企業や職場の問題と重ねる興味深い考察も寄せられました。
今回は、そんな海外ファンの反応を4つのカテゴリーに分けて紹介します。
後半では、野中郁次郎、アルバート・O・ハーシュマン、ルネ・ジラールの3人の思想から、組織の知識、沈黙する仲間、そして集団による追放について考えてみます。
アニメ『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』第1話 海外の反応と哲学的考察|ゴミみたいな設定が演出の力で大化け!こんなに面白い追放ものは初めてだ‼
海外の反応まとめ【ネタバレあり】
衝撃・驚きの反応
1.”Holy shit. I came in fully expecting rancid dogwater, post the “shoelace” meme, and bounce. This was actually great! At the start, I was rolling my eyes out how one-note the first guild was, but it became very clear, very soon, that this was an absurd gag-comedy. Everything is supposed to be over the top and exaggerated. And it works! Hell, I don’t even think the receptionist is actually into him. She was just acting cute to hoodwink the rube into joining her shitty guild. Which also bounced right off his head. Completely. Is blud even interested in cuties? Seems to have only one brain cell, and right now, it’s fully focused on “ADVENTURE.””
なんてこった。
腐った犬の餌みたいな駄作を覚悟して、例の「靴ひも」ネタを投稿したらさっさと退散するつもりだったんだ。
ところが、実際はめちゃくちゃ面白かった!
最初は、あまりにも単純で薄っぺらい最初のギルドに呆れていたけど、すぐに分かった。
これは徹底的にバカバカしいギャグコメディなんだ。
何もかも大げさで、わざと誇張されている。
しかも、それがちゃんと面白い!
というか、あの受付嬢だって本気でレインに惚れているわけじゃないと思う。
かわいこぶって、世間知らずのレインを自分のろくでもないギルドに引き込もうとしていただけだろ。
なのに、その魂胆がレインにはまったく通じていない。
本当に、一ミリも。
こいつ、そもそもかわいい女の子に興味があるのか?
脳細胞が一個しかないみたいだし、今はその全部を「冒険」に使っているようだ。
2.”Oh my goodness, the backgrounds, character designs, the character acting and animation, the ENERGY! This show is so full of life, it’is curing my fantasy-LN-slop-Type-C fatigue! The writing is so unapologetically cheeky too. It’s SUCH a fresh spin.”
なんてことだ!
背景、キャラクターデザイン、キャラクターの芝居、アニメーション、そしてこのエネルギー!
作品全体が生命力にあふれている!
量産型のファンタジーラノベ作品にうんざりしていた俺の疲れを、こいつが吹き飛ばしてくれたよ!
脚本も遠慮なくふざけ倒しているし、実に新鮮な切り口だ!
3.”God damn the production values are insane. The comedic timing works. Sound effects make it hilarious. The world is alive. You can FEEL like this is something special and not just some generic kicked out from a party and I had OP powers.”
なんてこった、制作のクオリティが尋常じゃない。
ギャグの間も完璧だし、効果音がさらに笑いを引き立てている。
世界そのものが生き生きしているんだ。
これは単なる「パーティを追放されたけど実は俺が最強でした」という量産型作品じゃない。
何か特別な作品だって、肌で感じられるよ。
4.”The animation, the art, the music, the voice acting, THE FUCKING SOUND EFFECTS are all 100% on point. PA Works is pulling out all the stops for what is basically a generic “kicked out of the party” show. Though, the way this is being presented basically suggest to me that this is a parody. The show literally starts with two shmos discussing firing people because it’s fun.”
アニメーション、作画、音楽、声優の演技、そして何よりあのクソ最高な効果音!
全部が100点満点だ。
基本的にはよくある「パーティ追放もの」なのに、P.A.WORKSが本気を出しまくっている。
でも、この見せ方からすると、そもそも追放もののパロディなんじゃないかと思えてくる。
だって、冒頭から間抜けな二人が「人をクビにするのって楽しいよな」なんて話しているんだぞ。
5.”Reins clothes breaking all the fingers on that miscreant’s hand was wild. Over three thousand points sure make for a strong enhancement. The silly expressions on the characters is fun too. It’s only the first episode and I can’t wait to see how Lily and Rein tackle this dragon hunting quest.”
レインの服が、あの悪党の手の指を全部へし折ったのはとんでもなかったな。
3000ポイント以上も強化すれば、そりゃあ強烈な効果になるよな。
キャラクターたちの間抜けな表情も楽しい。
まだ第1話なのに、リリィとレインがドラゴン討伐の依頼にどう挑むのか、もう待ちきれないよ。
6.”I don’t think I’ve ever seen a “Banished” series with production values this great. They’ve all pretty much ranged from solid, to average, to absolutely weak.”
ここまで制作クオリティの高い「追放もの」は、今まで見たことがないと思う。
これまでの作品は、良くても堅実な出来で、普通か、ひどいものまでさまざまだったからな。
7.”I saw the title and went with low expectations but the direction is so eccentric and the production executed that vision to its best that it turned a trash concept to something worth watching. They’re definitely having fun while making this anime”
タイトルを見た時点で期待値はかなり低かったんだ。
でも、演出があまりにも独創的で、その狙いを制作陣が最高の形で実現している。
おかげで、ゴミみたいな設定が見る価値のある作品に化けたよ。
制作スタッフも、絶対に楽しみながら作っているだろうな。
8.”Episode 1 was seriously amazing. The PVs looked so good that I was really hyped, but I was also worried that my expectations might be too high and I’d end up disappointed. But it was even better than I expected. This is an absolutely amazing adaptation. Huge thanks to P.A. WORKS and the original author!”
第1話は本当に素晴らしかった!
宣伝映像があまりにも良かったから、すごく期待していた反面、期待しすぎてがっかりするんじゃないかと心配していたんだ。
でも、実際は期待以上だった。
文句なしに素晴らしいアニメ化だよ。
P.A.WORKSと原作者に心から感謝したい!
笑い・ユーモア系
1.”Those blokes with no chins have me in tears… How do they even fold their towels?”
あのアゴのない連中が面白すぎて涙が出る……。
あいつら、いったいどうやってタオルを畳むんだよ?
2.”Rein has some insane stamina. He sprinted away through several scenes nonstop, long enough to lose track of where he was. Those buildings have antennae. I didn’t see any televisions or radios. I wonder if they’re for magic purposes or just an aesthetic the creative director liked. I almost thought Lily was going to say she’s the dragon, and she’s stuck with some curse from her magic equipment. It looked like she was bracing for an involuntary shift, and wanted him to take her down.”
レインの体力はどうかしてるな。
何シーンにもわたって休まず全力疾走して、ついには自分がどこにいるのか分からなくなるほど走っていたぞ。
それと、あの建物にはアンテナが付いているんだよな。
テレビもラジオも見当たらなかったけど、魔法に使うものなのか、それとも美術監督の趣味で付けたデザインなのか気になる。
あと、リリィが「実は私がドラゴンなんだ」と言い出すんじゃないかと思ったよ。
魔法の装備に呪われていて、勝手に変身してしまうのを覚悟しているように見えたんだ。
だから、レインに自分を倒してほしいのかと思っていた。
3.”I love these comedies where the MCs are doing screaming matches. Rein just got conned into buying bread and a lot of things from the market lol It’s not about the size of the sword, it’s how you use it. I have no evidence, but I think they’re making a dick joke /s. LOL”
主人公たちが大声で怒鳴り合うタイプのコメディって大好きだわ。
レインなんて、市場でパンやら何やらを買わされまくって、完全にカモにされてたじゃないか(笑)。
大事なのは剣の大きさじゃない。
どう使うかなんだよ。
証拠は一切ないけど、これはきっと下ネタを言っているんだと思うぞ。
もちろん冗談だけどな(笑)。
4.”This is funnny as hell. All of the characters are awesome, and I can already smell the regular Nina suffering hahaha.”
これ、クソ面白いな。
どのキャラクターも最高だし、ニーナがこれから毎回ひどい目に遭う未来がもう見えるぞ(笑)。
5.”I thought we were gonna get a deep backstory at the end of the episode with Lily telling Rein what she’s been doing these past two years. It turns out, she was just doing nothing the entire time! I love how Rein was so disappointed too! Maybe he was also expecting something tragic! xD”
エピソードの最後で、リリィがこの2年間何をしていたのか語り始めたから、てっきり重い過去が明かされると思ったんだ。
そしたら、ただひたすら何もしていなかっただけとは!
レインが思いっきりがっかりしていたのも最高だったよ!
あいつも何か悲劇的な話を期待していたのかもしれないな(笑)。
6.”The entirety of the guild hanging out the windows to taunt the enchanter is just comically dumb writing. But it had to be done to justify MC reclaiming all the points.”
ギルドの連中が全員そろって窓から身を乗り出して、付与魔術師を嘲笑しているなんて、あまりにもバカバカしい脚本だ。
でも、主人公が強化ポイントを全部回収する展開に説得力を持たせるには、あれくらい徹底的にやる必要があったんだろうな。
7.”Not a single straight line in sight. Whoever drew those backgrounds hates them lol. Not that I am complaining, it certainly looks unique and interesting.”
どこを見ても、まっすぐな線が一本もないじゃないか。
背景を描いた人は、よっぽど直線が嫌いなんだろうな(笑)。
別に文句を言っているわけじゃないぞ。
間違いなく独特で面白い見た目になっているからな。
8.”All the food vendors he went to basically said “Sir, this is a Wendy’s.””
レインが立ち寄った食べ物屋の店員たち、全員が「お客さん、ここウェンディーズなんですけど」って言っているようなもんだったな。
※アメリカのネットミームで、場違いな言動をする相手に対して「ここはただのファストフード店だぞ」と突っ込む表現。
深い考察系
1.”As an IT guy I can relate with the MC. The part were he gets fired after boosting everyone and is labeled useless, is right on the money. And the part where he takes his shit back is also right on the money. Good luck to whoever can manage this without a KB. Anyway, this one is absolutely stunning as expected from P.A Works. Seems like a pretty fun premise and we can already see some shenanigans. The vibe and the town reminded me of Konosuba.”
IT業界で働いている身としては、主人公にはすごく共感できる。
みんなの能力を底上げしてやったのに、役立たず扱いされてクビになるところなんて、まさに現実そのものだ。
そして、自分が与えたものを取り返すところも実にリアルだね。
知識をまとめた資料もなしに、残った連中がどうやって管理していくのか、お手並み拝見といこうじゃないか。
それはともかく、さすがP.A.WORKS、今回も素晴らしい出来だ。
設定もかなり楽しそうだし、早くもいろんな騒動が起きそうな気配がある。
作品の雰囲気や街並みは『この素晴らしい世界に祝福を!』を思い出したよ。
2.”Tbh that’s kind of the appeal of this types of stories. It’s wish fulfillment for people who feel unappreciated in their work “If it wasn’t for me this whole company would fall apart!”, and these stories depict exactly that.”
正直に言えば、こういう物語の魅力ってそこにあるんだと思う。
職場で正当に評価されていないと感じている人たちの願望を満たしてくれるんだ。
「俺がいなくなったら、この会社なんて崩壊するぞ!」ってね。
こういう作品は、まさにその願望を物語にしてくれるわけだ。
3.”Tho in IT I can guarantee you that some companies do fall apart when the guy who set shit up leaves, and with him the knowledge and all those little quirks that only work in a certain way. I’ve been on the receiving end of getting assigned a project in which the previous guy left with no Knowledge Base and months later we lost the client because of shit simply not working. When you’re the architect from the ground up and do not document stuff, it tends to happen. And usually if you don’t document stuff it’s because you’re under pressure so your solutions will also be similar to Macgyver’s.”
でもIT業界では、システムを一から作り上げた人間が辞めると、本当に会社が立ち行かなくなることがあるんだ。
その人が持っている知識も、特定の手順でしか動かない細かなクセも、全部一緒に失われてしまうからね。
実際、俺もそういう目に遭ったことがある。
前任者が何の知識資料も残さず辞めたプロジェクトを引き継がされたんだ。
そして数か月後、システムがまともに動かないせいで顧客を失ってしまった。
最初からシステムを設計した本人が、何も文書化せずに辞めると、そういうことが起こる。
しかも、文書化できていないのは大抵、仕事の重圧でそんな余裕がないからなんだ。
だから作った仕組みも、マクガイバーみたいにその場のあり合わせで何とかした、継ぎはぎだらけのものになりやすい。
※マクガイバーは、身近な道具を工夫して難題を解決する海外ドラマの主人公。
4.”‘Just fire someone, it’s fun’ I’d say that was unrealistic writing but it’s exactly how tech CEO’s have been operating for the last few years. And that was before they started falling under AI psychosis.”
「とりあえず誰かクビにしようぜ、楽しいからさ」
現実味のない脚本だと言いたいところだけど、ここ数年のIT企業の最高経営責任者たちって、まさにこんな感じでやってきたんだよな。
しかも、連中がAIにのめり込んで判断をおかしくするようになる前から、ずっとそうだった。
5.”The weird part is they were praising him a minute prior saying how much his enchantments improved their weapons. Even if they didn’t him enchanting more right away, surely they’d recruit new people or get new weapons and armor eventually? Or just not want someone else to also have their competitive advantage.”
おかしいのは、ついさっきまであいつらが、レインの付与魔法で武器がどれだけ強くなったか褒めていたことなんだよな。
今すぐ追加の付与魔法が必要なくても、そのうち新しい仲間を雇ったり、新しい武器や防具を手に入れたりするだろ?
それに、あんな強化能力を持った人間が他のギルドに行って、自分たちと同じ強みを与えることだって避けたいはずだ。
6.”Yeah at first I thought it was going to be like “Oh the higher ups are cutting costs but the people who actually use his enchantments know he’s essential”, but no, everyone just hated him for no reason. What was the plan when they wanted to upgrade their weapons and enchant again? We’re also not familiar with this world’s power system so we don’t know how enchantment usually goes, is it unique to him? Do they know enchants can be remotely removed? Seems weird for it to not be a common strategy to just massively boost cheap equipment if you can get the stats this high on starter items.”
最初は「上層部は経費削減のためにクビにするけど、実際にレインの付与魔法を使っている仲間たちは、彼が必要不可欠だと分かっている」みたいな展開になると思っていたんだ。
ところが違った。
全員が理由もなくレインを嫌っていただけだった。
あいつら、今後武器を強化したり、また付与魔法をかけたりしたくなったら、どうするつもりだったんだ?
この世界の能力の仕組みもまだよく分からないし、付与魔法が普通はどういうものなのかも不明だ。
あれはレインだけの特殊能力なのか?
遠隔で付与魔法を解除できることを、連中は知っていたのか?
それに、初期装備でもあそこまで能力値を上げられるなら、安物の装備を大量に強化するのが一般的な戦略になっていないのも不思議だな。
7.”It’s almost worse when this happens. The party knows MC-kun is important… but don’t care enough to actually speak up in the banished one’s defense. That or they are too chickenshit to challenge the party leader over the one carrying everyone. So, either they are idiots or cowards.”
こういう展開の方が、むしろひどいと思う。
パーティの連中は主人公が重要な存在だと分かっている。
なのに、追放される彼をかばって声を上げようともしない。
それとも、自分たちを支えている人間のためにリーダーへ逆らう勇気すらないのか。
つまり、あいつらはバカか臆病者のどちらかってことだ。
8.”Man, of all the personnel that the Beast Fang Guild Master could have laid off, he sure chose the worst option he could. From what it seems, Rein appears to be an extraordinarily talented enchanter, so surely he must have had the foresight to guess what would end up happening if he fired the most useful guy around, right? Anyway, this show gave me similar vibes to “Dungeon Meshi” and “Handyman Saitou in Another World” for some reason. I guess they all have a strangely serene pacing and nuanced comedic moments, please understand that I am not trying to stir up any one’s pot here, I just don’t know how to describe this familiar feeling that I get when I was watching this episode. Needless to say, this is an instant watch for me. I can certainly see the premise getting old over time, but this episode convinced me that the comedy to this series will be diverse enough to keep the experience fresh.”
いやあ、「王獣の牙」のギルドマスターは、クビにできる人間が何人もいる中で、よりによって最悪の選択をしたな。
見たところレインは並外れて優秀な付与魔術師だ。
一番役に立つ人間をクビにしたらどうなるか、少しくらい予想できたはずだろ?
それはそうと、この作品を見ていると、なぜか『ダンジョン飯』や『便利屋斎藤さん、異世界に行く』に似た雰囲気を感じるんだ。
どれも妙に落ち着いたテンポと、絶妙な笑いの場面があるからかもしれない。
別に作品同士を比較して揉め事を起こしたいわけじゃないぞ。
ただ、今回のエピソードを見て感じた、あの親しみのある感覚をうまく説明できないんだ。
とにかく、これは即視聴継続決定だね。
この設定は長く続くとマンネリ化する可能性もあるけど、第1話を見た限りでは、コメディの引き出しが豊富そうだから、ずっと新鮮な気持ちで楽しめそうだ。
9.”It’s so nice to see a fantasy show with a trope premise that focuses on a specific tone instead of doing the jack-of-all-trades-master-of-none approach where they try to have drama, romance, fanservice, action, and comedy all sharing the same space in an unwieldy manner. This is a comedy through and through, very excited to keep watching.”
お決まりの設定を使ったファンタジー作品なのに、ここまではっきり作風を絞っているのはいいね。
ドラマ、恋愛、サービスシーン、アクション、コメディを全部詰め込んで、結局どれも中途半端になる作品とは違う。
これは最初から最後まで徹底したコメディだ。
これからも見るのがすごく楽しみだよ。
感動・共感系
1.”Well, that opening was pretty cheeky! I love how the guildmaster was like: “A lot of guilds have been kicking out members lately. Maybe I should do it too!” It’s pretty much PA Works telling us that since everyone is doing the banished-from-the-party trope, they’ve decided to give it a try too! xD I’m glad that Rein isn’t taking all of this lying down. The dude was ready to throw hands! It’s just unfortunate that he’s too weak to fight back. Fortunately, Rein can fight back in other ways. I am so glad that ended with him dispelling all of the enchantments he cast on his ex-guildmates’ equipment! That scene was so satisfying! I can’t wait for those bastards to learn that they’ve lost their enchantments. I do think it’s bullshit that no one in that guild has Rein’s back, especially since it sounds like he has worked there for a while now.”
いやあ、あの冒頭はずいぶんふざけていたな!
ギルドマスターが「最近いろんなギルドがメンバーを追放してるらしいな。うちもやってみるか!」みたいなことを言い出したのが最高だった。
これって要するに、P.A.WORKSが「みんな追放ものを作っているから、うちもやってみよう!」って言っているようなもんだろ(笑)。
それに、レインが黙って追放を受け入れなかったのも嬉しかった。
あいつ、本気で殴りかかる気満々だったじゃないか!
残念ながら、弱すぎて腕力ではやり返せなかったけどな。
でも幸い、レインには別の反撃方法があった。
最後に、元ギルドの連中の装備にかけていた付与魔法を全部解除したのは本当に最高だった!
あの場面は実にスカッとしたよ!
あのクソ野郎どもが、自分たちの強化効果が消えたと知るのが待ちきれない。
それにしても、ギルドの誰一人としてレインの味方をしなかったのはひどすぎる。
話を聞く限り、彼はかなり長い間あそこで働いていたみたいなのにな。
2.”I’m not even 5 minutes into the episode, but I want to say this. As he was kicked out, I thought to myself “I should write a pilot story chapter with the premise that the enchanting mage gets kicked out, and he then snaps his fingers as he leaves to dispel all the enchantments as a middle finger” and the guild/party collapses almost instantly. I thought this knowing that, in everything else, the kicked out one never does anything retaliatory and just takes it in most cases… I was not expecting this one to ACTUALLY DO IT, exactly how I thought I wanted it to happen. Just for this point alone it has caught me attention and gotten a bonus point. Now to see what the rest of the episode is like. Also, something about it is giving me Soul Eater vibes. Edit post episode: I think I am going to love this one. Learnt it was done by the same studio who did Mayonaka Punch, no wonder it felt familiar.”
まだエピソードが始まって5分も経っていないけど、これだけは言わせてくれ。
レインが追放されたとき、こんな物語の第1話を書いてみようかなと思ったんだ。
付与魔術師が追放されて、出ていくときに指をパチンと鳴らし、腹いせに付与魔法を全部解除する。
そしてギルドやパーティが、ほぼ一瞬で崩壊するという話だ。
というのも、ほかの追放ものでは、大抵追放された側は何も仕返しせず、ただ黙って受け入れるからね。
まさか、この作品で本当にそれをやるとは思わなかった!
しかも、俺がまさに見たいと思った展開そのままだったんだ。
これだけでも一気に興味を引かれたし、評価に加点したいくらいだよ。
さて、この後の展開はどうなるかな。
それと、どことなく『ソウルイーター』っぽい雰囲気も感じるんだ。
※視聴後追記:これは好きな作品になりそうだ。
『真夜中ぱんチ』と同じ制作会社だと知って、あの親しみのある雰囲気にも納得したよ。
3.”Bravo. 👏. If every kicked from my party show had the charm and humor of this I’d like them a lot more. This was great. So funny. I loved all the characters.. I’m curious what Lily has been doing..was all her feats just lies? Did something scare her too bad she stopped adventuring? With the way this show has been it’s something ridiculous dumb. I can’t wait 🤣”
ブラボー!👏
追放ものが全部この作品くらい魅力的で面白かったら、もっと好きになれるのにな。
今回は本当に素晴らしかった。
めちゃくちゃ笑えたし、どのキャラクターも大好きだ。
リリィが今まで何をしていたのかも気になる。
彼女の武勇伝は全部嘘だったのか?
それとも、何か恐ろしい目に遭って冒険をやめたのか?
この作品の調子だと、とんでもなくくだらない理由なんだろうな。
楽しみすぎる🤣
4.”I check this out because of P.A. Works and I was……….totally not disappointed. The Beast’s Fangs guild master totally banished MC just for the sake of banished lol. MC can remove enhancement status by his will was satisfied to watch though. Karma gonna hits them back, right. It’s like a persist formula now for banished show.”
P.A.WORKSの作品だから見てみたんだけど……まったく期待を裏切られなかったよ。
「王獣の牙」のギルドマスターなんて、追放すること自体が目的で主人公を追放したようなもんだろ(笑)。
でも、主人公が自分の意思で強化効果を解除できるのは、見ていて実に気持ちよかった。
あいつらには、きっと因果応報が待っているんだろうな。
もはや追放ものの定番展開になっている気がするよ。
5.”It’s nice to have an MC that doesn’t have your typical isekai hacks; rather, it seems like an exploit of his enchantment magic. The guildmaster’s def more important than she let’s on. Curious to see what her deal is as well as Lily who went MIA for two years. It’s also funny how most of the bandits and corrupt adventurers have thumbs for heads lmao”
よくある異世界ものみたいな反則級の能力じゃなくて、付与魔法の仕組みをうまく利用している主人公なのがいいね。
それに、あのギルドマスターの女性も、見た目以上に重要な人物なんじゃないかな。
彼女が一体何者なのか気になるし、2年間も消息を絶っていたリリィのことも知りたい。
あと、盗賊や腐敗した冒険者たちの大半が、親指みたいな頭をしているのも笑えるわ(笑)。
6.”I loved this first episode! Even though the premise is basic, the comedy here seems great. Plus, the show looks absolutely gorgeous ( especially the backgrounds ), and the characters’ reactions are hilarious . P.A. Works did a great job with it! Rein is quite an amusing guy , though the other characters are just as fun. I’m definitely looking forward to learning more about Lily .”
第1話、すごく気に入ったよ!
設定自体はありきたりだけど、コメディが本当に面白い。
それに映像がとにかく美しいんだ。
特に背景が素晴らしいし、キャラクターたちのリアクションも笑える。
P.A.WORKSは本当にいい仕事をしてくれた!
レインもかなり面白いやつだけど、ほかのキャラクターたちも負けていない。
リリィのことをもっと知るのが楽しみだよ。
7.”That was a lot of fun and it looked very pretty, too. If this is a total dumbass group we’re getting, this is gonna be a cracker.”
めちゃくちゃ楽しかったし、映像もすごく綺麗だった。
これから登場するのがバカばっかりの集団だとしたら、とんでもなく面白い作品になりそうだな。
8.”I mainly watched that anime because of PA Works doing the animation, because otherwise I would give a pass to those generic Kicked out of the Hero Party or Guild or whatever anime, but this feels way more like a parody of one, which I like better. All the characters are stupid or crazy, and the new guild is already dysfunctional in a different way from the old one. This is hilarious, and the artstyle is great !”
このアニメを見た一番の理由は、P.A.WORKSが制作しているからなんだ。
そうじゃなかったら、よくある勇者パーティやギルドから追放されるタイプの作品なんて、最初から見送っていたと思う。
でも、これは追放もののパロディに近い感じがして、むしろそこが気に入ったよ。
登場人物はみんなバカか変人ばかりだし、新しいギルドも前のギルドとは違う意味で、すでにまともに機能していない。
本当に笑えるし、作画のスタイルも最高だ!
引用元:
Reddit
海外の反応、いかがでしたか?
第1話では、P.A.WORKSの作画、背景美術、効果音、そして全力でふざけ倒す演出が絶賛されていました。
特に目立ったのは、ありきたりな追放ものを想像していた海外ファンが、その予想を良い意味で裏切られたという反応です。
一方で、レインを追放したギルドの判断には厳しい声が多く、実際の職場で経験した理不尽な人事や、組織の問題を重ねるコメントも寄せられました。
今回は、そんな海外コメントから見えてきた「組織を支える知識」「声を上げない仲間」「集団による排除」という3つの問題を、哲学や組織論の視点から考えてみます。

哲学から見るアニメ『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』
「担当者が辞めたら会社が崩壊した」野中郁次郎の知識創造理論
“Tho in IT I can guarantee you that some companies do fall apart when the guy who set shit up leaves, and with him the knowledge and all those little quirks that only work in a certain way. I’ve been on the receiving end of getting assigned a project in which the previous guy left with no Knowledge Base and months later we lost the client because of shit simply not working. When you’re the architect from the ground up and do not document stuff, it tends to happen. And usually if you don’t document stuff it’s because you’re under pressure so your solutions will also be similar to Macgyver’s.”
でもIT業界では、システムを一から作り上げた人間が辞めると、本当に会社が立ち行かなくなることがあるんだ。
その人が持っている知識も、特定の手順でしか動かない細かなクセも、全部一緒に失われてしまうからね。
実際、俺もそういう目に遭ったことがある。
前任者が何の知識資料も残さず辞めたプロジェクトを引き継がされたんだ。
そして数か月後、システムがまともに動かないせいで顧客を失ってしまった。
最初からシステムを設計した本人が、何も文書化せずに辞めると、そういうことが起こる。
しかも、文書化できていないのは大抵、仕事の重圧でそんな余裕がないからなんだ。
だから作った仕組みも、マクガイバーみたいにその場のあり合わせで何とかした、継ぎはぎだらけのものになりやすい。
哲学者・思想家:野中郁次郎
理論:知識創造理論(SECIモデル)(『The Knowledge-Creating Company』1995年)
経営学者の野中郁次郎は、竹内弘高との共著『知識創造企業』(1995年)で、組織が知識を生み出し、共有していく仕組みを論じました。
その理論の基礎にあるのが、哲学者マイケル・ポランニーの「暗黙知」という概念です。
ポランニーは『The Tacit Dimension』(1966年)で、人間は自分が言葉で説明できる以上のことを知っていると指摘しました。
長年の経験で身についた勘や、身体が覚えている技術などは、すべてを言葉や手順書に置き換えられるわけではありません。
野中と竹内は、この暗黙知と、文書や数値で表せる「形式知」との相互作用から、組織の知識が創造されると考えました。
SECIモデルでは、知識の変換を4つの過程で捉えます。
共同化:経験を共有することで、暗黙知を別の人へ伝える。
表出化:個人の暗黙知を、言葉や概念として表現する。
連結化:文書やデータなどの形式知を組み合わせ、新しい知識として体系化する。
内面化:形式知を実際に活用し、経験を通じて自分の暗黙知として身につける。
これらの過程が繰り返されることで、個人の知識は組織全体へと広がっていきます。
今回のコメントで注目したいのは、前任者しか知らない「特定のやり方でしか動かない細かなクセ」という表現です。
たとえば、システムを正常に動かすためには、決まった順序で操作しなければならない。
その理由も対処法も、作った本人しか知らない。
こうした経験的な知識が共有されていなければ、担当者が辞めた途端に、残された人たちは困ってしまいます。
コメント主が語る「知識資料が何もない」という状況には、まさに表出化と共有の不足という問題が見えます。
レインの追放も、この問題を考えるきっかけになります。
「王獣の牙」のメンバーは、レインが強化した装備の恩恵を受けていました。
しかし、その力を生み出していた本人を追放し、装備にかけられた強化効果を失ってしまいます。
レインの付与魔法そのものは暗黙知とは異なりますが、特定の個人が担う重要な働きを、組織が十分に理解していなかったという点では、現実の職場とも重なります。
さらに、このコメントが興味深いのは、知識が共有されない原因にも触れていることです。
前任者が資料を残さなかったのは、必ずしも怠慢だったからとは限りません。
納期や仕事の重圧に追われ、目の前の問題を解決するだけで精一杯だった可能性もあります。
つまり、知識を失う原因は辞めた個人だけでなく、知識を共有する余裕を作れなかった組織にもあるかもしれません。
レインの追放をきっかけに、働く人の能力を組織がどう理解し、継承していくべきかという問題が浮かび上がります。
参考哲学者・思想家
・野中郁次郎(1935~2025)「日本の経営学者。竹内弘高との共著『知識創造企業』(1995年)で、暗黙知と形式知の相互作用による組織的な知識創造を体系化した。」
・マイケル・ポランニー(1891~1976)「科学者・哲学者。『The Tacit Dimension』(1966年)で、言葉では十分に説明できない経験的な知識の重要性を論じた。」
参考文献:Nonaka & Takeuchi, The Knowledge-Creating Company(Oxford University Press, 1995)
参考文献:Michael Polanyi, The Tacit Dimension(University of Chicago Press)
「なぜ誰もレインをかばわない?」ハーシュマンの離脱・発言・忠誠
“It’s almost worse when this happens. The party knows MC-kun is important… but don’t care enough to actually speak up in the banished one’s defense. That or they are too chickenshit to challenge the party leader over the one carrying everyone. So, either they are idiots or cowards.”
こういう展開の方が、むしろひどいと思う。
パーティの連中は主人公が重要な存在だと分かっている。
なのに、追放される彼をかばって声を上げようともしない。
それとも、自分たちを支えている人間のためにリーダーへ逆らう勇気すらないのか。
つまり、あいつらはバカか臆病者のどちらかってことだ。
哲学者・思想家:アルバート・O・ハーシュマン
理論:離脱・発言・忠誠(Exit, Voice, and Loyalty)(『Exit, Voice, and Loyalty』1970年)
経済学者アルバート・O・ハーシュマンは、1970年の著書『離脱・発言・忠誠』で、企業や組織が衰退したとき、人々がどのように反応するのかを分析しました。
彼が示した基本的な選択肢は、「離脱」と「発言」です。
離脱とは、問題のある組織を去ること。
発言とは、組織の内部から異議を唱え、改善を求めることです。
そして「忠誠」は、離脱を思いとどまらせ、発言の機会を保つ働きを持つと考えました。
ハーシュマンが重視したのは、組織の問題を解決するうえで、発言が重要な役割を果たすという点です。
不満を持った人が黙って去るだけでは、組織は自分たちの何が間違っていたのかを知る機会を失います。
一方、誰かが問題を指摘すれば、組織には方針を改める可能性が生まれます。
ただし、発言には対立や不利益の危険が伴うため、誰もが簡単に声を上げられるわけではありません。
今回の海外コメントが批判しているのは、レインを追放したギルドマスターだけではありません。
レインの付与魔法が自分たちの装備を強化していると知りながら、誰も追放に反対しなかった仲間たちです。
彼らはギルドに残ることを選びましたが、組織の判断を正そうとする発言はしませんでした。
ハーシュマンの理論に照らせば、ギルド内部で問題を修正するための回路が働かなかった、と考えることができます。
たとえば、誰か一人でも「レインを追放したら、今後の装備の強化はどうするんだ?」と問いかけていたら、結果は違っていたかもしれません。
それはレインを守るためだけでなく、ギルド自身を守るための発言にもなります。
ところが、誰も異議を唱えないまま追放が決まり、レインは自分が付与した強化効果を回収しました。
この場面では、声を上げないことが、組織の判断をそのまま通してしまう結果につながっています。
コメント主は仲間たちを「バカか臆病者」と厳しく批判しています。
しかし、ハーシュマンの理論から見ると、もう一つの問題が見えてきます。
それは、間違った判断に気づいても、異議を唱えられない組織はどうなるのかという問題です。
リーダーの判断が間違っていても、誰も反対しなければ、その判断は修正されません。
追放されたレインだけでなく、残されたギルドにとっても、仲間たちの沈黙は大きな代償になったのかもしれません。
参考哲学者・思想家
・アルバート・O・ハーシュマン(1915~2012)「ドイツ生まれの経済学者・社会思想家。『離脱・発言・忠誠』(1970年)で、組織の衰退に対する離脱と発言の働き、そして忠誠が両者に与える影響を分析した。」
参考文献:Albert O. Hirschman, Exit, Voice, and Loyalty(Harvard University Press, 1970)
「みんな追放してるから、うちもやろう!」ルネ・ジラールの模倣的欲望とスケープゴート
“Well, that opening was pretty cheeky! I love how the guildmaster was like: “A lot of guilds have been kicking out members lately. Maybe I should do it too!” It’s pretty much PA Works telling us that since everyone is doing the banished-from-the-party trope, they’ve decided to give it a try too! xD I’m glad that Rein isn’t taking all of this lying down. The dude was ready to throw hands! It’s just unfortunate that he’s too weak to fight back. Fortunately, Rein can fight back in other ways. I am so glad that ended with him dispelling all of the enchantments he cast on his ex-guildmates’ equipment! That scene was so satisfying! I can’t wait for those bastards to learn that they’ve lost their enchantments. I do think it’s bullshit that no one in that guild has Rein’s back, especially since it sounds like he has worked there for a while now.”
いやあ、あの冒頭はずいぶんふざけていたな!
ギルドマスターが「最近いろんなギルドがメンバーを追放してるらしいな。うちもやってみるか!」みたいなことを言い出したのが最高だった。
これって要するに、P.A.WORKSが「みんな追放ものを作っているから、うちもやってみよう!」って言っているようなもんだろ(笑)。
それに、レインが黙って追放を受け入れなかったのも嬉しかった。
あいつ、本気で殴りかかる気満々だったじゃないか!
残念ながら、弱すぎて腕力ではやり返せなかったけどな。
でも幸い、レインには別の反撃方法があった。
最後に、元ギルドの連中の装備にかけていた付与魔法を全部解除したのは本当に最高だった!
あの場面は実にスカッとしたよ!
あのクソ野郎どもが、自分たちの強化効果が消えたと知るのが待ちきれない。
それにしても、ギルドの誰一人としてレインの味方をしなかったのはひどすぎる。
話を聞く限り、彼はかなり長い間あそこで働いていたみたいなのにな。
哲学者:ルネ・ジラール
理論:模倣的欲望とスケープゴート・メカニズム(『欲望の現象学』1961年、『暴力と聖なるもの』1972年、『身代わりの山羊』1982年)
フランスの思想家ルネ・ジラールは、1961年の著書『欲望の現象学』で、人間の欲望には他者の模倣が深く関わっていると論じました。
私たちは、自分自身の意思だけで何かを欲しがるとは限りません。
誰かが欲しがっているものを見て、自分も欲しくなることがあります。
ジラールは、この関係を「主体」「媒介者」「対象」からなる欲望の三角形として分析しました。
さらにジラールは、模倣によって人々の欲望が重なり、争いが拡大していく仕組みを考察しました。
集団の内部で対立や混乱が激しくなると、その原因を特定の一人に押しつけ、全員で排除することで結束を取り戻そうとすることがあります。
これが「スケープゴート・メカニズム」です。
犠牲者に本当に責任があるかどうかよりも、集団がその人物を問題の原因だと信じることが、排除を正当化する力になります。
ジラールは『暴力と聖なるもの』『身代わりの山羊』などで、こうした集団的な暴力や迫害の仕組みを論じました。
今回の海外コメントで面白いのは、ギルドマスターが他のギルドの追放を真似しようとする場面への指摘です。
「最近いろんなギルドがメンバーを追放しているから、うちもやってみよう」
そこには、レインを追放する必要性よりも、他のギルドがやっていることを自分もやってみたいという発想が見えます。
ジラールの模倣的欲望を思わせる、何とも皮肉なギャグです。
さらにコメント主は、この場面を作品そのものへの風刺として捉えています。
「みんな追放ものを作っているから、P.A.WORKSも作ってみたんだろう」という解釈です。
作中ではギルドマスターが他のギルドを真似し、作品の外では制作会社が流行する追放ものを真似する。
つまり、物語の内側と外側で、模倣が二重に描かれているように見えるわけです。
定番の追放ものを、追放ものそのものへのパロディとして楽しむ海外ファンの視点が光ります。
もう一つ注目したいのは、ギルドの誰もレインをかばわなかったことです。
ほかのコメントでは、ギルドの全員が窓から身を乗り出してレインを嘲笑する場面も挙げられていました。
集団が一人の人物を排除し、その排除に誰も異議を唱えないという構図は、ジラールのスケープゴート論と重なります。
ただし、作中でジラールの論じた模倣の危機が起きているとまでは確認できないため、ここでは集団的な排除という側面から考えるのが適切でしょう。
そして、この作品にはスケープゴートの構図をひっくり返すような展開があります。
集団はレインを追放しましたが、レインこそがギルドの装備を強化し、戦力を支えていた人物でした。
彼が付与魔法を解除すると、ギルドはその恩恵を失います。
厄介者を排除したつもりが、実際には自分たちに必要な存在を失ってしまった。
集団の結束を示すはずの追放が、かえって自分たちの弱さを露呈させる展開になっています。
コメント主が「スカッとした」と喜んでいるのは、単なる仕返しの爽快感だけではないのかもしれません。
みんなと同じことをするために誰かを排除し、その人物の価値にも目を向けなかった集団が、自分たちの判断の代償を払う。
そんな皮肉が、追放ものの定番展開を一味違うコメディに変えているように感じられます。
参考哲学者
・ルネ・ジラール(1923~2015)「フランスの思想家・文芸批評家。他者の欲望を模倣する『模倣的欲望』と、集団が特定の犠牲者を排除して秩序を回復しようとする『スケープゴート・メカニズム』を論じた。」
参考文献:René Girard, Violence and the Sacred(Johns Hopkins University Press)
参考文献:René Girard, The Scapegoat(Johns Hopkins University Press)
参考文献:René Girard, To Double Business Bound(Johns Hopkins University Press)
まとめと感想
アニメ『チー付与』第1話の海外反応では、追放ものというおなじみの設定を、徹底したギャグと独創的な演出で描いたことへの驚きが目立ちました。
特にP.A.WORKSの作画や背景美術、キャラクターの表情、効果音への評価が高く、普段は追放ものを避けているという海外ファンまで引きつけたようです。
一方で、レインを追放したギルドの理不尽な判断には、現実の職場や組織の問題を重ねる声も寄せられました。
今回の哲学的考察では、そんな海外コメントを3つの視点から考えてみました。
野中郁次郎の知識創造理論からは、特定の個人に依存した知識や能力を、組織が十分に理解できていない問題を。
ハーシュマンの「離脱・発言・忠誠」からは、組織の間違った判断を前にして、誰も異議を唱えないことの危うさを。
そしてジラールの模倣的欲望とスケープゴート論からは、他人を真似する行動や、集団による一人の排除が持つ皮肉な構造を考えました。
興味深いのは、海外ファンがこの作品の理不尽さを、単に「おかしな脚本」として片づけていないことです。
実際のIT企業で起きた失敗を語る人もいれば、追放に反対しなかった仲間たちを厳しく批判する人もいます。
そして、流行する追放もの自体を皮肉ったコメディとして楽しむ人もいました。
同じ場面でも、見る人の経験や視点によって、これだけ違う問題が浮かび上がってくるのは面白いところです。
レインを追放したギルドは、その人物が自分たちをどれほど支えていたのか、失ってから思い知ることになるのかもしれません。
そしてレインは、これからリリィとどんな冒険を繰り広げていくのでしょうか。
第1話から予測不能な笑いを見せてくれた『チー付与』。
海外ファンの期待も高く、今後の展開が楽しみです。
個人的なふつうの感想
私も海外の皆さんと同じ、「よくある追放ものでしょ」的な感覚で見始めました。
でもずっと爆笑していて本当に楽しかった。
声優さんがすごく上手い。調べたら山下大輝さんという方のようです。
(声優さんに詳しくなくて申し訳ない)
この方の演技がめちゃくちゃ面白くて、すごく上手い声優さんだなーって感心していました。
そしてやっぱり、P.A.WORKSですねー。
エンディングで「え?P.A.WORKS?」って驚きました。
なんかうまく言えませんが、普通のよくある追放ものだと思ったら、全然違った!って感じで、これから毎週の楽しみが出来ました✨
このブログでは第2話も海外の反応と哲学的考察をしていきます。お楽しみに‼🐥
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©六志麻あさ・業務用餅・kisui・講談社/「チー付与」製作委員会



