アニメ『日本三國』第4話「聖夷政変」。
今回も、政治、法、革命、カリスマ、そして容赦ない処刑劇が詰め込まれた濃密なエピソードでした。
聖夷という国家の内側が描かれ、青輝の法への姿勢、桜虎のカリスマ性など、海外視聴者の間でもさまざまな反応が飛び交っています。
さらに今回は、入浴シーンやブラックユーモアの効いた演出にも反応が集中。
「演出がすごすぎる」「音楽が際立っていた」「ツネちゃんさんが熱すぎる」といった声も多く見られました。
さっそく、Redditを中心とした海外の反応を一気にご紹介します!
そして後半では、哲学的に面白いコメントをじっくり深掘りしていきます。
ぜひ最後までお付き合いください!
アニメ 日本三國 第4話 海外の反応|最高のブラックユーモア‼演出が凄すぎる‼
海外の反応まとめ【ネタバレあり】
衝撃・驚きの反応
“Didn’t expect that butt shot. Should definitely be the banner for this episode.”
あの尻のショットは予想していなかった。
間違いなく、このエピソードのバナーにするべきだ。
“From how Wajima had been described as a dictator by the narrator, I expected her to be quite the cutthroat bitch. Turned out she’s quite the charismatic one…”
ナレーターが輪島を独裁者として説明していたから、かなり冷酷な嫌な人物なのかと思っていた。
でも蓋を開けてみたら、彼女はかなりカリスマ性のある人物だった…。
“Nuclear winter was especially harsh. -17 degrees in Southern Japan is mental.”
核の冬は特に過酷だったんだな。
南日本でマイナス17度なんて、正気の沙汰じゃない。
“Interesting that Seii was a republic while Yamato’s a monarchy, which resembled today’s Japan. Wonder what system Buo’s using.”
大和が現在の日本に似た君主制である一方、聖夷が共和国なのは興味深い。
武凰はどんな体制を採用しているんだろう。
“We have confirmation now that emperor Fuji I was a woman and the family tree in episode 2 also revealed to us that Tsune-chan’s mother is the head of the Asama clan.”
初代藤天皇が女性だったことが今回で確認されたね。
それに第2話の家系図でも、ツネちゃんの母親が阿佐間家の当主だと明かされていた。
“hey ladies, how are we feeling after the bath scene? 0_o”
ねえ女性陣、あの入浴シーンの後、どんな気持ちになってる?0_o
“And it is confirmed that Tsune-chan’s brother is 昂経 (most likely “Takatsune”) and not 昇経, so the glossary on the anime’s official site did make a mistake with that.”
そして、ツネちゃんの兄は昇経ではなく昂経、おそらく「タカツネ」だと確認された。
つまり、アニメ公式サイトの用語集はそこを間違えていたということになる。
“I splattered my tea all over my keyboard when that rolling head kissed the boot.”
転がってきた首がブーツにキスした瞬間、キーボードにお茶を吹き出してしまった。
笑い・ユーモア系
“Lol the subtle comedy in this is amusing, like the piling of snow on Aoteru’s face and the darker kind of that old guy’s severed head kissing the boot of the one that killed him.”
笑った。
この作品のさりげないコメディが面白い。
青輝の顔に雪が積もっていくところとか、あの老人の切断された首が、自分を殺した相手のブーツにキスするというブラックなやつとか。
“I laughed so hard at the fact that the surrenderists guards surrender while the guy was all “nah, I’m safe here”. So clever. The boot kiss was the icing on the cake.”
降伏派の護衛たちがあっさり降伏しているのに、あの男だけが「いや、俺はここなら安全だ」みたいな態度だったのに大爆笑した。
すごく上手い。
ブーツへのキスは最高の仕上げだった。
“Man, Tsune is such an egomaniac I honestly feel like he’s my spirit animal lmao. Taking credit for a compliment meant for someone’s dead wife is just next level egotism 🤣🤣”
いやあ、ツネは本当に自己愛が強すぎる。
正直、私のスピリットアニマルみたいに感じるよ(笑)。
誰かの亡き妻に向けられた褒め言葉を、自分への称賛として受け取るなんて、次元が違うエゴイズムだ🤣🤣
“I assure you dear viewer, a close-up shot of Tsune’s ass is crucial to the plot”
親愛なる視聴者の皆さん、断言します。
ツネの尻のクローズアップは、物語にとって極めて重要です。
“Tsune is so hot I mean so hot I mean so hot I mean so hot I mean. The bath scene does remind me a lot of that Dungeon Meshi episode. I’m sure they’re just friends fr.”
ツネがあまりにも色気ありすぎる。
いや、色気ありすぎる。
本当に色気ありすぎる。
あの入浴シーンは『ダンジョン飯』のあの回をかなり思い出した。
もちろん彼らはただの友達だよね、本当に。
“Chanelling that Golden Kamuy energy”
ゴールデンカムイ的なエネルギーを放っているな。
“aoteru and tsune are yaoibait to me haha”
青輝とツネは、私にとってヤオイ的な釣り餌だよ。
ハハ。
“I hope the redditor who said they’d kill everyone and themself if anything happened to Tsune-chan is still alive after that steamy bath scene.”
ツネちゃんに何かあったら全員殺して自分も死ぬと言っていたRedditユーザーが、あの湯気まみれの入浴シーンの後もまだ生きていることを願うよ。
深い考察系
“It also seems that Wajima is turning out to be a populist leader. With how Seii is experiencing a period of transition from an unpopular regime, it’s expected that it’s bound to form a cult of personality around the new leader. But historically speaking, such leadership doesn’t turn out well in the long run so it’ll be interesting how the story is going to delve with what’s going on with Seii.”
輪島はポピュリスト的な指導者になりつつあるようにも見える。
聖夷が不人気な政権からの移行期にあることを考えると、新しい指導者の周囲に個人崇拝が形成されるのは当然だろう。
ただ、歴史的に見れば、そうした指導体制は長期的にはうまくいかない。
だから、物語が青夷で起きていることをどう掘り下げていくのか、とても興味深い。
“I appreciate Aoteru’s dedication to upholding the law. This place needs order. He’s not being overzealous in his pursuit of justice, he’s merely upholding the laws as they were written. He’s right about a potential for a coup if he had let these things slide.”
法を守ろうとする青輝の献身は評価したい。
この場所には秩序が必要だ。
彼は正義を追い求めすぎて暴走しているわけではなく、書かれた通りに法を執行しているだけだ。
こうしたことを見過ごしていればクーデターにつながる可能性があるという彼の主張は正しい。
“Aoteru being such a stickler for the rules, but doing it for the sake of the people. He’s going to face some difficult decisions in the future, especially considering there are people like Taira among his superiors. This clash of idealism vs cruel reality can lead to very dramatic stories.”
青輝は規則にとても厳格だけど、それは人々のためにやっていることだ。
特に上層部に平のような人物がいることを考えると、彼は今後、難しい決断を迫られることになるだろう。
理想主義と残酷な現実の衝突は、とてもドラマチックな物語を生み出す可能性がある。
“We’re headed for a collision course of epic proportions. I’m very intrigued as to how the contrast in governance–Ohga leading with compassion and respect; Denki through absolute control and fear–will clash and be presented on screen.”
私たちは壮大な規模の衝突へ向かっている。
思いやりと敬意で導く桜虎と、絶対的な支配と恐怖で統治する殿器。
この統治の対比がどのようにぶつかり、画面上で描かれるのか、非常に興味をそそられる。
“Ouga’s name (which is written with the characters for “sakura” 桜 and “tiger” 虎) and tattoo may come from the Sengoku-period daimyo, Uesugi Kenshin.”
桜虎の名前は「桜」と「虎」の字で書かれていて、彼女の入れ墨も、戦国時代の大名である上杉謙信に由来している可能性がある。
“Although Seii includes regions with some of the most unintelligible dialects in all of Japan, their characters mainly spoke in standard Japanese and Tokyo-dialect… I think it emphasizes his immaturity and nonchalant attitude toward violence.”
聖夷には日本全体でもかなり聞き取りにくい方言を持つ地域が含まれているのに、登場人物たちは主に標準語や東京方言で話していた。
それは彼の未熟さや、暴力に対する無頓着な態度を強調しているのだと思う。
“Yeah gotta love in the begining how misumi’s face was getting blasted with snow to show case the global cooling and also as a metaphor that he has to hide his emotions for hanging his friend”
冒頭で三角の顔に雪が吹きつけていた演出が本当に好きだ。
地球寒冷化を見せると同時に、友人を絞首刑にした感情を隠さなければならない彼の比喩にもなっていた。
“The slogan Aterui shouted, “soni tōkan (尊夷討奸)” is a riff on “尊皇討奸 (sonnō tōkan)” or “Revere the Emperor, Destroy the Traitors” used in the 1936 coup attempt…”
アテルイが叫んだスローガン「尊夷討奸」は、1936年のクーデター未遂で使われた「尊皇討奸」、つまり「天皇を尊び、逆賊を討つ」をもじったものだ。
感動・共感系
“Man, the presentation in this anime is something else. It’s so dang creative and gorgeous that watching it is so engaging. You definitely won’t get bored even if the episodes are filled mostly with exposition.”
いやあ、このアニメの演出は別格だ。
あまりにも創造的で美しいから、見ていて本当に引き込まれる。
たとえエピソードの大半が説明で構成されていても、絶対に退屈しない。
“How they direct each episode is phenomenal. It’s not boring even if they are just talking to each other because of the artistic visuals they show”
各エピソードの演出が驚異的だ。
登場人物たちがただ会話しているだけでも、見せ方が芸術的だからまったく退屈しない。
“Personally I’m hoping they both come to realize how similar their views and goals are concerning the country so they come to an understanding and become allies further down the line. Can’t imagine Aoteru/Yamato actually losing the endgame so it would be a damn shame if they end up killing Wajima in their conflict.”
個人的には、国に対する考え方や目標が実はどれほど似ているのかを両者が理解して、いずれ分かり合い、同盟を結んでくれることを願っている。
青輝や大和が最終的に負けるとは思えないから、もし対立の中で輪島を殺すことになったら本当に残念だ。
“Man what a fantastic episode, I don’t even have the right words for it. Presentation, music, performance, all spectacular.”
いやあ、なんて素晴らしいエピソードなんだ。
うまく言葉にできない。
演出、音楽、演技、そのすべてが壮観だった。
“Phenomenal episode. Really fantastic presentation and the way it helps keep everything dynamic.. Never mind the plot and the way it advances. Snappy and brisk. Never lingering too long on anything.”
驚異的なエピソードだった。
本当に素晴らしい演出で、すべてをダイナミックに保つ助けになっている。
プロットやその進み方は言うまでもない。
テンポが良く、きびきびしていて、どんな場面にも長く留まりすぎない。
“尊い! the music stood out so much in this episode to me, another 10/10 episode”
尊い!
今回のエピソードでは音楽がものすごく際立っていた。
今回も10点満点中10点のエピソードだ。
“The animation is just gorgeous. Loved how they used the water in that bath scene. And oh man, Ohga? You just cannot hate her. As much as I want Aoteru to succeed, I can’t keep rooting for him when Ohga literally exists. Another banger episode as usual of course.”
アニメーションはただただ美しい。
あの入浴シーンでの水の使い方が大好きだった。
それに、桜虎?
彼女のことは絶対に嫌いになれない。
青輝には成功してほしいけれど、桜虎という存在がいる以上、彼だけを応援し続けるのは無理だ。
もちろん今回もいつも通り最高のエピソードだった。
“Absolutely agreed. The way they put the flashback images in the water reflection of Aoteru’s hand during their bath was my favorite example of this in today’s episode.”
完全に同感だ。
入浴中、青輝の手元の水面反射にフラッシュバック映像を入れていた演出は、今日のエピソードで一番好きな例だった。
引用元: Reddit
海外の反応、いかがでしたか?
今回は政治的な考察、ブラックユーモア、演出への絶賛、そしてツネと青輝の入浴シーンへの反応まで、非常に濃いコメントがそろっていました。
特に、輪島桜虎のカリスマ、青輝の法への姿勢、桜虎と殿器の統治の対比については、哲学的にもかなり面白い要素が詰まっています。
ここからは、そうしたコメントを少し深掘りしていきます。
哲学から見るアニメ『日本三國』第4話
「カリスマ的指導者はなぜ生まれるのか」マックス・ウェーバーのカリスマ的支配
“It also seems that Wajima is turning out to be a populist leader. With how Seii is experiencing a period of transition from an unpopular regime, it’s expected that it’s bound to form a cult of personality around the new leader. But historically speaking, such leadership doesn’t turn out well in the long run so it’ll be interesting how the story is going to delve with what’s going on with Seii.”
輪島はポピュリスト的な指導者になりつつあるようにも見える。
聖夷が不人気な政権からの移行期にあることを考えると、新しい指導者の周囲に個人崇拝が形成されるのは当然だろう。
ただ、歴史的に見れば、そうした指導体制は長期的にはうまくいかない。
だから、物語が聖夷で起きていることをどう掘り下げていくのか、とても興味深い。
このコメントは、ドイツの社会学者・思想家であるマックス・ウェーバーの「カリスマ的支配」と深く重なります。
ウェーバーは、支配の正当性には大きく分けて三つの型があると考えました。
伝統によって支えられる支配。
法律や制度によって支えられる支配。
そして、特別な資質を持つと信じられた人物への熱狂によって支えられる支配です。
この三つ目が、カリスマ的支配です。
聖夷は、不人気だった旧体制から大きく揺れ動いている国家として描かれています。
社会が不安定になり、人々が既存の制度に信頼を置けなくなったとき、民衆は「この人なら変えてくれる」という強い期待を一人の指導者に託しやすくなります。
輪島桜虎に対する支持や熱狂は、まさにその構図に見えます。
しかし、カリスマ的支配は非常に危ういものでもあります。
なぜなら、その支配は制度ではなく、指導者個人の魅力や存在感に依存しているからです。
指導者の力が揺らいだとき、あるいは熱狂が冷めたとき、国家そのものの安定も一気に崩れかねません。
今回の聖夷の描写は、革命後の希望だけでなく、熱狂が政治を支配することの危険性まで感じさせるものでした。
「法は秩序を守るためにある」トマス・ホッブズの社会契約論
“I appreciate Aoteru’s dedication to upholding the law. This place needs order. He’s not being overzealous in his pursuit of justice, he’s merely upholding the laws as they were written. He’s right about a potential for a coup if he had let these things slide.”
法を守ろうとする青輝の献身は評価したい。
この場所には秩序が必要だ。
彼は正義を追い求めすぎて暴走しているわけではなく、書かれた通りに法を執行しているだけだ。
こうしたことを見過ごしていればクーデターにつながる可能性があるという彼の主張は正しい。
このコメントから見えてくるのは、イングランドの哲学者トマス・ホッブズが語った社会契約論です。
ホッブズは、強い権力や法秩序が存在しない状態を「万人の万人に対する闘争」と表現しました。
つまり、誰もが自分の安全や利益のために争い、社会が絶えず暴力と不信にさらされる状態です。
その混乱を避けるために、人々は自由の一部を主権者に預け、秩序を維持するための国家を作る。
これがホッブズの社会契約の考え方です。
青輝は、感情よりも法を優先します。
彼の態度は冷たく見えるかもしれません。
しかし、彼が恐れているのは、個人的な情や例外を認めることで、国家の根幹にある秩序が崩れることです。
「今回だけは見逃す」が積み重なれば、法は法として機能しなくなります。
そして法が機能しなくなった場所には、力を持つ者の都合と暴力が入り込んでくる。
今回の青輝の姿は、まさにホッブズ的な意味での秩序の守護者でした。
情に流されることと、人々を守ることは、必ずしも同じではない。
その苦さが、第4話には強く刻まれていました。
「理想は現実に耐えられるのか」マキャヴェリの政治的現実主義
“Aoteru being such a stickler for the rules, but doing it for the sake of the people. He’s going to face some difficult decisions in the future, especially considering there are people like Taira among his superiors. This clash of idealism vs cruel reality can lead to very dramatic stories.”
青輝は規則にとても厳格だけど、それは人々のためにやっていることだ。
特に上層部に平のような人物がいることを考えると、彼は今後、難しい決断を迫られることになるだろう。
理想主義と残酷な現実の衝突は、とてもドラマチックな物語を生み出す可能性がある。
このコメントは、イタリアの思想家ニッコロ・マキャヴェリの政治哲学を思い起こさせます。
マキャヴェリは『君主論』の中で、政治を道徳や理想だけで語ることの危うさを指摘しました。
国家を守るためには、時に冷酷な判断や、清廉さだけでは済まない決断が必要になる。
これが、いわゆる政治的現実主義です。
青輝は、法を守ることが民のためになると信じています。
そこには確かな理想があります。
しかし、彼の上には平殿器のような、支配や恐怖を政治の道具として使う人物が存在しています。
理想を抱いたまま、そうした権力の世界で生き残れるのか。
あるいは、理想を守るためにこそ、どこかで非情な判断を下さなければならないのか。
マキャヴェリが見つめたのは、まさにそのような政治の冷たい現実でした。
青輝の厳格さは、単なる融通の利かなさではありません。
けれど、その理想が残酷な政治の世界に投げ込まれたとき、どんな形に変わってしまうのか。
第4話は、その不穏な未来を強く予感させる回だったと思います。
おまけ:老子と孔子
ここからは海外の反応ではなく、私個人の見解です。
アニメ『日本三國』第4話では、単なる政治劇ではなく、東洋思想そのものが物語の根幹に流れていることが印象的でした。
特に興味深いのは、主人公・三角青輝が『老子』の思想を体現するような言葉を語っている一方で、敵対する聖夷側では『論語』、つまり孔子の思想が引用されていることです。
青輝は芳経に対し、「上に立つ者が誠実でなければ、民衆は自分たちを信頼してくれない」と語っていました。
これは、『老子』第十七章にある「信、足らざれば、焉(これ)に不信あり」――支配者に誠実さが欠ければ、人々は必ず不信を抱く――という思想と深く重なっています。
老子は、力や威圧によって民を支配することを理想とはしませんでした。
むしろ、人々から自然に信頼される統治こそが最も優れた政治だと考えていたのです。
青輝が守ろうとしているのは、単なる法律ではありません。
民衆が国家を信頼できる状態そのものです。
だからこそ彼は、たとえ人から疎まれようとも、監事として不正を見逃さない。
それは厳格さではありますが、同時に「信」を守る行為でもあるのでしょう。
さらに印象的だったのが、青輝の「人が歩む道とは、かくも水の如きものです」という言葉です。
これは『老子』第八章の有名な思想、「上善若水(じょうぜんはみずのごとし)」を思わせます。
老子にとって、水は理想の生き方の象徴でした。
水は争わない。
低い場所へ流れる。
しかし、どんな硬いものでも、長い時間をかけて削り変えていく。
つまり、本当に強いものとは、力で押し潰すものではなく、柔らかく、自然で、静かに人を支えるものだという考えです。青輝の在り方もまさにそれです。
彼は感情的に怒鳴り散らしたり、権威を振りかざしたりしません。淡々と法を守り、静かに秩序を支えようとする。その姿は、老子的な「水の政治」を感じさせます。
一方で、対立する聖夷側では、閉伊が孔子の「民、信なくば立たず」を引用していました。
これは『論語』の有名な一節で、「国家は、最終的には民からの信頼を失えば成り立たない」という意味です。
興味深いのは、老子も孔子も「信」の重要性を語っている点です。しかし、その方向性は少し異なります。老子は、「支配者は前に出すぎず、自然に民から信頼されるべきだ」と考えました。
対して孔子は、「道徳と秩序を備えた統治によって、民の信頼を得るべきだ」と説きました。
つまり、
青輝=老子的な 静かな統治
聖夷=孔子的な 秩序による統治
という構図にも見えてくるのです。これは単なる国家間の争いではありません。
『日本三國』第4話では、「人はどう統治されるべきなのか」「国家は何によって支えられるのか」
という、巨大なテーマが描かれていたように感じました。
だからこそ、この作品の政治劇は異様に面白いのだと思います。
そしてさらに面白いのが、「敵側が孔子、主人公側が老子」という普通とは逆っぽい配置なんですよね。一般的には、
孔子=善政・道徳
老子=隠遁・無為自然
みたいなイメージがあるのに、この作品では、「法と誠実さを静かに守る青輝」の方が老子的で、革命国家の聖夷が孔子的な“秩序と統治”を掲げている。
このねじれがめちゃくちゃ知的で好きです。
まとめと感想
アニメ『日本三國』第4話「聖夷政変」、めちゃくちゃ濃かったですね!
政治劇としての密度がすごいのに、演出が巧みなのでまったく退屈しない。
海外の反応でも、そこを評価する声がかなり多かったです。
特に今回は、青輝の法への姿勢、輪島桜虎のカリスマ性と存在感が一気に印象を強めた回だったと思います。
桜虎は独裁者として語られていたので、もっと分かりやすく冷酷な人物なのかと思いきや、実際には人情味があり、人を惹きつける力を持っている。
ここが本当に怖いところですよね。 ただの悪人ではなく、支持される理由がある。 だからこそ、聖夷という国の先行きが気になります。
ところで、今回の海外の反応、ツネちゃんさんの入浴シーンと尻カットへの反応が多すぎでした(笑)
もう海外勢の皆さん、あの入浴シーンが気になって仕方がない様子(笑)
ブーツにキスする首のブラックユーモアも含めて、かなり攻めた回でしたね。
政治、法、革命、カリスマ、理想と現実。
第4話は、物語のスケールがさらに広がったことを感じさせるエピソードでした。
この先、青輝と桜虎、そして殿器の思想がどのようにぶつかっていくのか。
ますます楽しみです!
引き続きこのブログでは第5話も海外の反応をお届けしますのでお楽しみに!
日本三國 関連グッズ
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